先日、映画「その日のまえに」をDVDで見ました。
重松清さん原作の小説を映画化したもので、大林宣彦監督の作品です。
かなり原作とは異なる部分も多いようですが、私自身は原作を読んだ
ことはなかったので、そのあたりはそれほど気になりませんでした。
ただ、かなり癖がある演出が入ってるので、結構好みが分かれるかも。
一見安っぽいほどの照明や色使い、そして、まるで絵本のような
ファンタジー感の強い内容もあって、なかなか独特の世界観です。
その分、ストーリーの中心となる死への恐怖感というのがあまり
強調されないようになっていて、「その日」に向けての心の動きを
鮮明に捉えようとしているのかなぁと感じました。
ただ、原作が短編だったらしいので、映画にむけて設定を無理しすぎた
からかもしれませんが、ちょっと宮沢賢治と絡めすぎた感がありますね。
最後の最後まで登場する「駅長くん」の意味合いも理解しかねましたし。
見終わってみると、良い意味でも悪い意味でも原作を読んでみたくなる
映画でありました。
逆に原作を知ってる方にはオススメできないかも。