先日から二日がかりで映画「ユリイカ」を観ました。
二日がかりになったというのも、この映画、長いんですよね。
全部で3時間半くらいありますから、ちょっと一気に見るのはきついかも。
九州で起きたバスジャックの人質になって生き残ったバスの運転手と
中学生と小学生の兄妹が、事件のショックから立ち直って(?)いくお話です。
話の内容も結構重いですが、映画全体から流れてくる空気もやはりそれなりの
重さを感じますし、映画の中だけでなく、見ている側の人生をも問われるような
気持ちになるので、時間的な長さ以上に重く感じるのかも。
心景描写みたいなものが結構あって、そこを削ってしまえば短くなるのでは?
とも思うのですが、それがあってこその、この映画ともいえるんでしょうね。
ほぼモノクロで進んでいくところも含めて、かなり見る側を選ぶかも。
私自身は見ていくにつれて、惹かれていきましたけれど。
ちなみに、兄妹は宮崎あおいさんと宮崎将さんが演じていらして、
ほとんどセリフがない状態なのですが、彼女たちの演技がこの映画の
重さをしっかりと支えているなぁと感じました。
監督自身が脚本も書かれていて、書籍にもなってるらしいので、そちらのほうも
読んでみたいなぁと思います。