いつもちょっと面白い隙間製品を出してくるキングジムから「デジタル耳せん」という製品が発表されたようで。
型番がMM1000なんですが、私のようなオーディオマニアはヤマハのNS-1000Mを思い出したりしましたけど、実際にはおそらく「耳せん」から来てるんでしょうね。
原理的にはノイズキャンセリングイヤフォンと全く同じですが、イヤホンとして音楽を聴く機能はなく、あくまでもノイズキャンセリングと同じ手法でノイズ低減だけをしてくれるものだそうです。
おまけ機能で音楽が消えるなり、スマホ用のヘッドセットになったりしても良さそうなものですが、そこをあえて単機能にするところがキングジムさんらしいかと。
ノイズキャンセリング性能としては300Hz以下の騒音を約90%低減となっていますから、ソニーなどが謳う98%とかと比べると平凡な性能です。
その代わり、単4型エネループ1本で60時間動作してくれる省エネさというメリットがあります。
ただ、20dBくらいの減衰率だと、電源の要らない通常の耳栓でもそのくらいの性能を持つものが結構ありますからねぇ。
Etymotic ResearchのER20やソニックディフェンダーはケーブルのないイヤホンみたいな形状で、それぞれ19~20dB程度です。
手持ちのカナル型イヤホンに取り付けるSilent Pieceというイヤーピース型のものは100Hzなど低域での効きは約10dBと弱めなものの、平均ではやはり20dB近い効果です。
帯域バランスをアダプタや再生ソフトで補正する必要があるものの、ふつうにイヤホンとして音楽も楽しめるというメリットもあります。
もちろんノイズキャンセリングだとアナウンスなどを聞き漏らしづらいというメリットもありますし、用途や使う場面によってチョイスするのが良いのかもしれませんね。