このところ、110フィルムがなくなったり、35mmフィルムもDNPの撤退や
Kodakの一部フィルムの終了などで、フィルムカメラの存亡がどんどん
厳しいものになってきています。
そんな中、意外と健闘しているのが、中判らしいのです。
フィルムの需要はあまり減っていないらしく、フジからも新機種が出る
くらいなので、とりあえず他のフォーマットよりは元気そうです。
デジタル一眼も進化してはいますが、さすがにまだまだ中判には
負ける部分も多いかと。
ですから、主流はデジタルになっても、趣味の写真は中判で…という
パターンもアリなのではないでしょうか。
定番なのは、やっぱりハッセルブラッドでしょうね。
ハッセルブラッド500C/M (後期モデル)
CFレンズ・A12マガジンセット
以前は高かったですが、今ならなんとか手が届くお値段かと。
使い勝手は良いとはいえないらしいですが、一度は持ちたい機種です。
同様に定番なのは、ローライフレックスですね。
ローライフレックス 3.5B型 ツァイス テッサー 75mmF3.5付
スタイルがそもそもデジタルとは違いますし、全く違う取り組み方が
できるのも利点かと。
いざとなったら、ローライキンで35mmフィルムも使えるらしいですが、
対応機種など、しっかり調べる必要があるかと思います。
私の場合はコストパフォーマンスもあって、マミヤを使っています。
【中古品】マミヤ 645PRO+AEファインダー+120マガジン
本体も安いですし、レンズも比較的手に入りやすい価格です。
こちらも35mmのマガジンがあるので、両方で使えるのも良いです。
「今さら、フィルムに戻るのはねぇ…」という方も多いかとは思いますが、
中判なら別次元の世界を体感できるはず。
ぜひ一度、経験されてみるのも良いのではないでしょうか。
(当サイトでは、Amazonアソシエイトをはじめとした第三者配信のアフィリエイトプログラムにより商品をご紹介致しております。)
12 Responses
2月 14th, 2009 at 11:10 PM
昨晩、ミノルタ オートコードLが来ました
当家は120は、バケペンに始まり、スプリングを経て
二眼化が進んでいます
ヤシカやリコーの二眼は玉数も豊富で、安いので
入門用にはよろしいかと
2月 14th, 2009 at 11:19 PM
SKY ONEさん、コメントありがとうございます。
ミノルタオートコードは、私も一度良いなぁという
物件を見つけたのですが、次に見に行ったら売れていました。
プリモフレックスあたりも安くて良いですよね。
先日もピントグラスが少し欠けたローライコードが
諭吉さん以下であったので、良いなぁと眺めてきました。
2月 15th, 2009 at 2:45 AM
その昔、星野写真を撮ってた頃、正方形画面はレンズ収差的に合理的なんじゃないかと思ってゼンザブロニカを手に入れて撮ったことがありますが、フィルムの平面性に問題があり、部分的に星像がボケて使い物になりませんでした。
どうもあの形式のフィルム送りには問題ありそうなんですが、ハッセルブラッドは大丈夫なんですかね?
マミヤプレスは6×9でも問題なく使えてました。
2月 15th, 2009 at 9:13 AM
コメントありがとうございます。
フィルムの平面性については、ブローニーの場合、
宿命ともいえる問題点かもしれません。
規格が古いので、多少仕方ない面もあろうかと思います。
ただ、うちのマミヤでは大きな問題はないようです。
フィルムがロールしにくいように改善されているのと、
120フィルムなのも良かったのかもしれません。
ハッセルの場合、マガジンのフィルム脇に
フィルム押さえが付いていて、ここにフィルムの
裏紙を通すようになってるそうです。
これで平面性がかなり確保される構造になってるらしいです。
各社工夫していると思いますが、多少絞り込むなどの
工夫が必要なのかもしれません。
2月 15th, 2009 at 3:21 PM
ありがどうごさいます。
なるほどハッセルでは一工夫されているということですね。
星野写真ではレンズはあまり絞らないで(せいぜい1絞り)撮るので焦点深度は浅いですし、星像は基本的に点像なのでボケや収差は目立つのです。
絞れば星像は良くなりますが暗い星や星雲は写らなくなりますから。
2月 15th, 2009 at 3:39 PM
コメントありがとうございます。
レンズの性能も意外と35mmのほうが収差や解像度が高いことがあります。
そういう意味では、中判で星を撮る方は少ないのかもしれません。
中判では、風景を絞って撮るパターンが多いように思います。
ジャンルでカメラを使い分けるのも必要なのですね。
2月 15th, 2009 at 6:41 PM
今晩は。
前にもコメントしたかも知れませんが、裏紙の無い分220の方がフィルムの
平面性は有利だと言われています。
また一コマ目の平面性は今一だと聞きました。
巻き上げた後に間髪を入れずに撮影するのと、少し間を置くのでも平面性
は変わると言われ、何となく納得した覚えがあります。
まあ、機動性と画質のどちらを優先するのかがフォーマットを選択する
手がかりだろうと思います。
2月 15th, 2009 at 6:55 PM
shigechanさん、コメントありがとうございます。
220のほうが平面性が良いとは意外でした。
マミヤ645はマガジンが別対応なので、120しか使えないんですよねぇ。
巻き上げ方で平面性が変わるというのは、ありそうですね。
究極にはRTSIIIのようなバキュームが必要なのかも。
平面性の面ではデジタルが有利なのでしょうが、
これも結構、傾きがあったりするらしいですし、
一長一短かもしれませんね。
2月 15th, 2009 at 8:29 PM
どもども。
そうですね。結像面の平面性だけは個体の撮像素子の方が有利ですよね。
撮像素子の傾きは時々耳にしますね。かく言う私の機材も調整させましたが。
2月 15th, 2009 at 8:33 PM
shigechanさん、コメントありがとうございます。
CCDの場合、ローパスフィルタという存在があって、
どうもそこが私は引っかかるんですけどね。
空気感が失われる大きな要素になってるのではないかと。
CCDの傾き、正直、P社の製品に多く聞きます。
D300は視野率100%なので、調整が行き届いているので
安心していますが、単に呑気で気付いていないだけかも。
2月 16th, 2009 at 3:12 AM
ありゃりゃ、話は先に進んでますね
すんません
中判で星を撮る人が少なかったのはレンズの性能のせいではなかったと思います。
半切や全紙にのばしたら中判の方が圧倒的に良かったですから。
星野写真では高感度フィルムを使い、さらに増感現像やハイコントラスト現像をしますから粒子は粗めで、レンズの分解能を最大限有効に利用出来ないのです。しかもバックは一様で粒子が目立ちやすいですし。
35mmで撮る人が多かったのは、35mmの方がコストが安く、機動性とか明るいレンズを選びやすかったとか、フィルムの種類も多かったり、雑誌に載ってもせいぜいB5まで(プリントの審査はキャビネサイズ)だったりしたからだと思います。それから、カメラレンズでなく望遠鏡に装着する場合は中判が使えるほどイメージサークルがなかったり、中判一眼レフだとフランジバックが長いのでピントが合わなかったり(特にニュートン式反射光学系)という都合もあります。
まあ、こういったことも昔話です。今は皆さんデジタルで撮られます。大きい画像が必要な時は分割して撮影して繋いだりされてますね。星の場合はデジタルデータの方が何かと都合が良いですから。
2月 16th, 2009 at 12:15 PM
コメントありがとうございます。
フィルムの充実や明るいレンズの存在があるのですね。
確かに中判で明るいレンズは少ないですものね。
私も医療関連の画像を仕事で扱っていますが、
デジタルの方が良い面も確かにありますね。
銀塩とデジタルで、うまくニーズ分けができれば、
それが一番良いのですけれど。