私が、フジ子さんの音と出逢ったのは、 某テレビ局の番組の再放送ででした。 フジ子さんは、 リストのラ・カンパネラや、ショパンの曲を 感情豊かに弾いていらっしゃいました。 私は、日本のピアニストの方でも、 何人か、興味がある方がいらっしゃいますが、 演奏を聴いていて、ピアノを聴くことによって、 泣いたことなどありませんでした。 私は、初めて、人の弾くピアノ、 しかも、テレビから流れてくる音に、 感動し、びっくりしたのです。 今でも、どうして、あんなに涙が出たのだろうと、 思います。 フジ子さんのピアノの音は、つややかで、 どうして、こんなに心に訴えてくるのだろう。 と、ずっと思って聴いておりました。 私は、思うのですが、 個人の生活していく上での経験が、人生が、 その豊かなフジ子さんの音を、引き出している 気がしました。 私の音は、フジ子さんの音と出会い、 それまでの私の音とは違う、 フジ子さんの音とも違う、 私の音というのをを、考えるようになったと 思います。 今の私にとって、私の音とは、 聞いている人が、旦那が、ホッとする音。 音で、優しく包みこんであげられるような そんな音が出せたらなと、思っています。 曲によっては、 他の音が必要となることもあると思いますが、 私なりの音で、弾いていきたいと思っています。 |
私が、西村さんの音と出逢ったのは、 高校生の修学旅行の時でした。 西村さん曲が、朝食の時のBGMになって 流れていたのです。 落ち着くなぁ、旋律がきれいだなぁと 食べながら思ったものでした。 そして、後日、CD屋さんで偶然に買った CDが、西村さんのものだったのでした。 それから、楽譜を購入して、ずっと、 CDを聴いたり、自分で弾いたり、そして、 西村さんのコンサートに行ったりして、 心安らぐ一時を、頂いています。 西村さんのコンサートで一番心に残って いるコンサートは、熊本県阿蘇にある、 葉祥明さんの美術館で、催された 外でのコンサートでした。 蝉の声、時折吹く風が頬を優しくなでていき、 そして、ピアノから流れる西村さんの音は、 ものすごく心地よくて・・・。 幸せな時を過ごしたのでした。 また、コンサート行きたいなぁと思いつつ、 ピアノを弾いている私でした。 |