このところ、WindowsもMacも日本語入力にはGoogle日本語入力を常用しているのですが、やはりATOKも捨てがたいということで、発売したばかりの「ATOK 2010 for Mac」を導入してみました。
まずはインストールですが、旧バージョンは削除されますが、設定は全て引き継がれました。
なお、インストール後は再起動が必要です。
動作は以前の2009よりもだいぶ軽快です。
ただ、Google日本語入力もなかなかなので、ATOKになって改善されたというインパクトは正直薄いですねぇ。
あと、推測候補モードはなぜかインストール完了時はオフになっていました。
そこで「推測候補モードを初期値にする」にチェックを入れました。
推測候補はGoogle日本語入力に慣れてしまってるから、もはや必須ですね。
推測候補が表示されてここから候補を選択しても、デフォルト設定のままだと、リターンキーを押さないと確定されないのは不便ですね。
もちろん、ATOK環境設定から変更可能で「候補選択中の文字入力で確定する」をチェックすれば、候補選択後、文字を入力すれば確定されるようになりますが、こっちがデフォルトでも良かったんじゃないかなぁ。
環境設定で「どうにでもなる」というのは一見、機能が豊富そうで良い感じがしますが、そのままでも「自然と使える」ことのほうが印象は良い気がします。
そのあたりがAppleやGoogleなどの巧さなのかなとも感じてみたり。
それはともかく、2010の新機能では「ATOKダイレクト」でアドレスブックやiTunesの楽曲などを辞書として扱える機能もあります。
ATOKダイレクトは別個にインストールが必要で、こちらはインストール後、ログアウトが必要です。
ただ、通常の変換では候補に表示されず、Option+T(うちの環境の場合。カスタマイズ可能)というキー入力が必要です。
また、なぜかiTunesのほうはほとんど候補が表示されません。
もしかすると、ふりがなを付けていないからかもしれませんね。
アドレスブックは住所などを引用することもできて、考え方としては非常に良いのですけど、ここもやはり少し詰めが甘いかなぁ。
英数キーをダブルクリックで英字確定したり、色々と細かい工夫が施されているので、設定を追い込んで慣れてくれば便利になってくれそうですけど、日本語変換にそこまで手間をかけること自体が面倒と思ってしまう方が多いかも。
全般的に厳しい評価になってしまいましたが、体験版もありますので、まずはそちらで体感してみるのが良いかもしれません。