Mac用のプレーヤーアプリを調べていて偶然、FLAC 1.3がリリースされていることに気付きました。
プレーヤーではなくて、FLACそのもののエンコーダー、デコーダーがバージョンアップしたわけですね。
なんと6年ぶりの最新版とのことですが、中身はそれほど変わってなくて、細かな強化とバグ修正が中心とのことです。
強化ポイントとしてはRF64とSony Wave64のサポートが大きいようですね。
全く知らなかったんですけど、RIFF WAVE形式はRIFFやDATAチャンクのサイズが32ビット整数だったんだそうで、それだと4GBを超えるサイズが扱えなかったんですね。
RF64やSony Wave64は4GBを超えるサイズのDATAチャンクを持つことができる新しいフォーマットということのようです。
以前の16bit/44.1kHzならよっぽどの長時間ファイルでない限りは平気だったんでしょうが、最近はハイレゾ音源やマルチチャンネルのデータも増えていますから、そろそろ危なくなってきつつあったということでしょう。
それにしてもこのまま32bit/384kHzとかになっていくと、配信も厳しくなりそう。
オーディオマニアとしては可逆圧縮のFLACが嬉しいのですけど、配信を考えるとハイレゾ対応の非可逆圧縮フォーマットも必要になってくるかもしれませんね。
なお、AACはフォーマットとしては最大24bit/96kHzまで対応してるそうです。
FLAC 1.3が出てもそれを実装しているアプリケーションが更新されないと普通のユーザーさんは単体では使わないわけですが、これもうれしいことにXLDが早速更新されてFLAC 1.3に対応しています。
基本的には音質改善につながるような要素はないと思いますが、迅速に対応してくれるのは有難いですね。
iTunesもFLACに純正で対応してくれるとベストなんですが、ALACがある限りは難しいかなぁ。
(当サイトでは、Amazonアソシエイトをはじめとした第三者配信のアフィリエイトプログラムにより商品をご紹介致しております。)