USB-DACなどの機器はどんどんハイレゾ対応になって、中には32bit対応なんてのも出てきていますが、音源のほうはなかなかハイレゾ化が進みません。
そこで、CDなどローレゾ(?)の音源をアップサンプリングしてみるのはどうかなぁと思いつきました。
AudirvanaやFidelia 、BitPerfect 、それにAudioGateなど、最近流行りの高音質プレーヤーソフトはリアルタイムでのアップサンプリングに対応していますし、DACにもハードウェアでのアップサンプリングができるものも多いです。
ただ、それでは当たり前すぎますから、事前にファイル変換でアップサンプリングできるソフトはないかなぁと。
WindowsだとWaveUpConverterなどがあり、ディザなど細かい設定もできて便利なんですが、Macにはなかなか良いものが見つかりません。
あえて言えば、XLDでApple Losslessに一旦変換する際にオプションでサンプリングレートの変更ができるので、これを使うくらいですね。
また、wavなどにはbit数の変換オプションもありますが、一度にできないので、かなり不便です。
あとは音声編集ソフトを使う手があります。
Audacityや、Windowsでも有名なSoundEngineのMac版もありましたが、SoundEngine for Macは現在、販売休止しているようです。
そしてもう一つ見つけて試したのがafconvertを使う方法です。
GUIがないのでコマンドラインで使う必要がありますが、慣れてしまえばかなり簡単です。
afconvert -f AIFF -d BEI24@96000 org.aif up.aif
上のようにするだけで24bit/96kHzになります。
さすがにディザなどの細かい指定はありませんが、afplayと同じOS純正なのは良いかなぁと。
ちなみに先日発表になった「Mastered for iTunes」もこのafconvertを使ってAACをエンコードしているようです。
実際に再生してみると、すでにリアルタイムのアップサンプリングとは微妙に音が違います。
AudioGateのアップサンプリングはわずかにリバーブのような倍音成分が付随しますが、こちらのafconvertは素直な音のつながりになる気がします。
もちろん、このツールはアップサンプリングだけでなく、ダウンサンプリングにも使えるので、ハイレゾ音源に対応していないポータブルプレーヤーなどで聴きたい場合にも役立つと思います。
ただ、リアルタイム変換との有意な差を感じられるほどではないんですよねぇ。
Windowsにはフリーでも色々と優秀なツールがあるようなので、ちょっとうらやましいかも。
なお、音質面でいえば有料ながらAdobe Auditionが優秀なようで、こちらはMac版もあるみたいです。
(当サイトでは、Amazonアソシエイトをはじめとした第三者配信のアフィリエイトプログラムにより商品をご紹介致しております。)