やっと出た「PowerMac G5」ですが、
当初の目標だった3GHzの達成は無理なようで…。
今回、上位モデルが水冷になった点からも発熱の問題があるようで、
そうなると、「PowerBook G5」が出るのは、まだまだ当分先になりそう。
「PowerBook G5」を心待ちにしている方には残念でしょうが、
実はもうひとつ別のPowerPC搭載の可能性もあるようで。
そのCPUが、「PowerPC e600」。
Motorolaの半導体子会社であるFreescale Semiconductorが
開発してるもので、PowerPCと完全な互換性を保っています。
AltiVecも搭載してますし、動作クロックも2GHzを超えるとのこと。
http://www.mot.co.jp/SPS/html/ad/2004/sndf1.html
さらに、チップ・マルチ・プロセッシング(CMP)もサポートしてます。
これは、単一のシリコン部品上に複数のプロセッサ・コアを配置するもので、
単独のプロセッサを使ったマルチプロセッシングよりも
さらに処理能力を向上させることが可能なんだそうです。
シングルプロセッサでCPUクロックをむやみに上げるよりも、
CMPでデュアルコアにしたほうが処理性能あたりの消費電力でも有利とのこと。
また、「System-on-Chip」の採用で、CPUと同じパッケージに
メモリコントローラやPCIコントローラを組み込むことも可能とか。
このように、なんとも省電力で高性能を実現してくれそうなCPUです。
さらには、「PowerPC e700」も計画されていて、
こちらは3GHzを超える周波数で動作する予定とか。
もしかすると、「PowerBook G5」ではなく、
「PowerBook e600」なんて機種が登場するかもしれませんね。