Mac用のリッピング・エンコードソフト「X Lossless Decoder」の最新版、2014/11/9版が出ています。
今回の修正は以下のとおりです。
・DSDファイルのサポート
・Discogsへのアクセスが再び可能に
・いくつかのFireWireドライブにおいてリッピングが失敗する問題を修正
・非常に大きなINDEX値を持つcueシートを正しく扱えない問題を修正
・コマンドライン機能がいくつかのOSでクラッシュする問題を修正 (Yosemite等)
・MusicBrainzから取得したメタデータの処理を改善
・ファイル変換でFinderのラベルを維持するように
なんといっても目玉はDSDのPCM変換で、以前もベータ版のプラグインで可能ではあったんですが、より手軽に変換できるようになったので使い勝手が良くなりました。
メニューの「DSD Importer Settings」から各種設定ができますが、32bit Floatingが選べるのが良いですね。
なお以前のベータ版プラグインが入っているとDSDファイルをドラッグ&ドロップしてもエラーになってしまうようです。
「~/Library/Application Support/XLD/PlugIns」からベータ版の「DSD and DXD Conversion」プラグインは削除しておくことをオススメします。
ただ実際にやってみるとロスレスのFLAC,ALACを始めとしてAACなどではIntegerになってしまいます。
実際に32bit Floatingが適用されるのはAIFFとWAV,PCM,WAVE64などのオプションでビット深度を32bit、浮動小数点のチェックをOnにできるケースのみのようです。
FLACが対応してなくて将来的にも浮動小数点サポートの予定はないらしい、というのは残念ですね。
音圧競争を歪みなく集結させる手段としては浮動小数点は結構有用だと思うのですが…。
もちろん、それでも使い方を(故意にも含め)誤れば、結局歪ませたり昆布状態になることには変わりはないでしょうし、それならいっそのことDSDで良いのかもしれません。