先日、みんぽすさんにお借りしたCAVジャパンのiPod Dock搭載真空管オーディオシステム「VAZIO T-2」ですが、セッティングや細かい調整に入っています。
セッティングでやはり気になるのはアルミ筐体のスピーカーです。
独特の金属的な箱鳴りがやはり多少ありますので、このクセを相殺するような素材を使いたいところです。
暫定的にはフェルト(といっても、ただの習字下敷き)を使いましたが、これもなかなか相性はよかったです。
他に何かないかなぁと百均で素材を探していると、ナチュラルコルクコースターというのを発見。
これがフェルト以上に使いやすくて、音の傾向もうまく適合したようです。
ほかにもゴム(といっても印鑑の下敷き)なども試しましたが、とりあえず格安素材の中ではコルクがベストチョイスだったようです。
なお、付属のスピーカーコードは銀線っぽい感じの平行型の、なかなか良質なものが付属しています。
スピーカーはバイワイヤリング接続に対応していますから、ここもチューニングのポイントかも。
高域側に純度の高い銅線を使ってみると良いのかもしれません。
また、電源ケーブルは着脱可能で、本体側はPCに付属するような3Pタイプになっていますが、付属ケーブルのコンセント側は2Pになっています。
アースが可能なら、アースを取ってみるのも面白いかもしれません。
真空管アンプではありますが、エージングが進んでくると、電源投入時からわりと安定した音が出てくれます。
そういう意味ではスピーカーのセッティングを除けば、購入時のままでも問題ないと言えるかもしれません。
ただ、こうしたセッティングの変化にはきっちり音の変化で応えてくれますし、こうやって色々試している時がいちばん楽しいわけですけどね。
というわけで、おおざっぱなセッティングを終えたところで、以前、Olasonicでも試したように、再生音を録音してみました。
音源は紗羅の電子ピアノを録音したもので、これをオーディオテクニカのマイク「AT9440」、ONKYOのUSBオーディオ「SE-U55X」を経由して、Audacityで録音しました。
まずはオリジナル音源から。
[audio:https://www.sara-mac.com/wp-content/uploads/2010/07/WALTZ3.mp3|titles=オリジナル音源]次に、この音源をVAZIO T-2で再生し、その再生音を録音したものです。
なお、再生にはiTunes_Sync_afplayを使用しています。
また、スピーカーをAURATONE 5CTVに変更したものも録音してみました。
[audio:https://www.sara-mac.com/wp-content/uploads/2010/10/t2_auratone.mp3|titles=VAZIO T-2 再生音(AURATONE)]純正スピーカーのほうが歪みは少ないものの、ちょっと尖った音になってるのが録音したものでも識別できるのではないかと思います。
このあたりが金属筐体のクセなのではないかなぁと感じるのですが、音の傾向や好みの世界ではあるのですけどね。
なお、参考までにミニコンポにAURATONEを接続した際に録音したものを貼っておきます。
録音した日時が違うので周辺雑音などがずいぶん違いますが、HiFi具合の差は感じていただけるかと。
これまで3回のレビューでは、使い勝手にあまり触れず、音質面ばかりになってしまいました。
それだけピュアオーディオシステムとしての魅力があるから、というのもありますが、操作性が気になる方には申し訳ない次第です。
次回以降、音源の違いによる差と合わせて、iPodでの操作性などをレビューできればと思います。