みんぽすさんからDeff SoundのUSB-DACヘッドフォンアンプ「DDA-DAC1U」をお借りしました。
Deffというとスマートフォンやカメラ用アクセサリーで有名ですが、その延長線上ということからか、以前からiOS関連のヘッドフォンアンプも出していました。
今回の製品はそんなiOSからデスクトップに軸足を移した据え置き機となります。
美しいデザインはしっかり継承されていて、そこも魅力的な製品ですね。
外箱は青を基調としたシンプルかつ美しいものです。
大きさとしてはちょっと大きめのプレミアムコンデジくらいの箱サイズになります。
付属品はUSBケーブル、RCAケーブル、光デジタルケーブルに電源補助用USBケーブル、それにマニュアルです。
付属ケーブル類はお世辞にも豪華なものではなく質実剛健な感じで、そこもピュアオーディオを発端としないブランドの製品だなと感じるところかと。
逆にピュアオーディオブランドの製品には使うために必要なUSBケーブルなどが付属していないケースもあり、それよりはしっかり全部付属させてくれているほうが良心的だと思います。
私自身は借用品ということもあり、手持ちのRCA/USBケーブルでMac miniとLINN MAJIK-ILに接続しました。
基本的には電源ケーブルは不要なので、シンプルに接続できますね。
再生にはMac用の定番音楽プレーヤーアプリ「Audirvana Plus」を用います。
DDA-DAC1Uは24bit/96kHzまでのPCM、それに2.8MHzのDSDにネイティブ対応しているとのことです。
そこでDSD64を再生しようと試してみましたが、なぜかAudirvana Plusでは受け付けられません。
設定画面でもDSD64がグレーアウトしていますが、なにか設定が不足しているのかな?
なお、ドライバーは特にインストール不要で、24bit/96kHzまでのPCM再生はAudirvana Plus特有のDirect Mode/Integer Modeで動作しています。
また個人的にいちばん気になっていた入力切り替えですが、やはり正面のスイッチで実施します。
ただこれがちょっと変わった内容で、左から右に大まかに以下の3ポジションとなっています。
・ヘッドホン出力
・ライン出力
・フロント入力
出力と入力が同じセレクタで?というのはずいぶん分かりづらいですよね。
上のポジションだけでは到底説明しきれず、マニュアルでも表で細かい内容を掲載しています。(真ん中のライン入力はライン出力の誤植ですね。)
要は左2つがUSB入力で出力違い、右はフロント入力のヘッドフォンアンプというのが基本と考えて良いでしょう。
実際に使ってみるとスイッチが少ない分、迷うところもなくて良いんですけど、あえて一つのセレクタにしなくても入力と出力くらいは分けても良かったのかなぁとは思います。
セレクタスイッチ自体も質感こそ良いものの、動かす時に少しカタカタして切り替えも使い始めたばかりだからか、やや固めでフィーリングはあまり褒められたものではないかも。
なお、上面の大型ボリュームはヘッドフォン出力時のボリューム専用で、ライン出力は固定ですし、電子式ではないのでホイールセレクタみたいな用途は全くありません。
なお、質感についてですが筐体やボリュームにはアルミがふんだんに使われていて、全般的にはDeff製品らしい仕上がりの良さだと思います。
ただ先ほどのセレクタスイッチ以外にも、写真では分かりづらいかもしれませんが、筐体のラウンド部分、それにインジケータランプの下部分に滑らかでないところがあったりと完璧とは言えないかも。
ボリュームの重さや滑らかさ、ヘアライン加工などは非常に美しく使い心地の良い物だけに高望みし過ぎな面もあるのかもしれませんけどね。
多少シビアなレビューになりましたが、それもDeffのアルミバンパーケースなどの素晴らしい質感を知っているから、というのもあります。
今回はサウンドについては触れていませんが、そちらもヘッドフォンアンプを中心に期待以上の内容でしたし、PCオーディオでの相棒としてついつい高望みしたくなる製品に仕上がってるからこその指摘とさせてもらいました。
というわけで、次回はヘッドフォン編として音質についてのレビューをしたいと思います。