みんぽすさんから富士フイルムの高倍率コンパクト「FinePix F300EXR」をお借りしました。
普段、F60fdを愛用していて、その後継機(といっても数世代新しい)にあたると思うので、興味があったんですよね。
Fシリーズは後ろに写ってるF10、F11、もっと前のF700、F710も持っていて、お気に入りなんですよね。
ただ、今回のF300EXRはだいぶ方向性が違ってきていて、光学15倍という高倍率ズームと引き換えに撮像素子の大きさが小さくなってしまっている点も逆に興味深い部分です。
まぁそれはともかく、背面は液晶サイズこそ、あまり変わらないものの、ダイヤルが斜めに付いたり、録画ボタンが装備されたりと、精悍な顔立ちになっています。
操作性は慣れたFinePixの構成なので、慣れた身には使い勝手は良好です。
レンズは収納時がやや遅い感じもしますが、動作は全般的に軽快です。
あと、細かいことですけど、充電器がこの機種やF60fdで使用されているNP-50と、Zシリーズなどで使われるNP-45との共用になっていたのが個人的には便利かも。
充電器の種類を減らすための工夫なのでしょうが、裏を返せばメーカーも充電池の種類の多さには困ってるということなのかも!?
容量的に明快な差がないのであれば、できるだけ共通化してほしいところです。
ちなみにNP-45Aで720mAh、F300EXR付属のNP-50が1000mAhです。
というわけで、充電を終えたら早速持ち出してみました。
上の写真はPモードでアスペクト比を3:2にした以外は、設定はデフォルトのままです。
特徴でもある瞬速フォーカスですが、主にワイド端での近接撮影で外すことが結構ありました。
以前お借りしたZ800EXRと比べても外す確率が高いような気がしますが、個体差かなぁ。
ただ、ある程度離れた距離のものやテレ側だと、瞬速さがグッと活躍してくれました。
F60fdは35-105mmと非常に平凡な画角なので、24-360mmというダイナミックさはやはり撮影のチャンスを大きく広げてくれる武器だと思います。
しかし、画質面をシビアに見ていくと、やはり技術進歩だけではカバーしきれない問題も出てきます。
実際にF300EXRとF60fdでほぼ同じシーンを撮った写真から、等倍(フォト蔵側で御覧ください)で切りだして比較してみましょう。
(上がF300EXR、下がF60fdです。)
ちょっとイジワルかもしれませんが、後ろの建物のタイルを見るとF300EXRではノイズリダクション処理の影響か、タイルの目地がぼやけてしまっています。
街灯のカバーや電線などでも同じような症状が見られるかと思います。
また、この写真でも多少出ていますが、高輝度部分で色が破たんするケースが多々見受けられます。
特にEXRモードで起きやすい気がしますが、高輝度部に紫被りが出る傾向があるような印象です。
この点については今後も追試していこうと思っています。
画質面では残念ながらF60fdを置き換えるものではない印象ではありますが、このカメラの魅力はもっと別の部分に見出すべきなのだと思います。
ぐるっとパノラマ360やぼかしコントロール、連写重ね撮りといった多彩な撮影モードやペット認識、そして高倍率ズームに瞬速フォーカスと、機能を活かした撮影チャンスの拡大を狙うのが良いのでしょうね。
次回はそうした機能面を中心に、しばらく使い込んでみてのレビューをしてみたいと思います。
また、色カブリの追試もしていく予定です。
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