みんぽすさんからお借りしている富士フイルムの高倍率ズームコンパクト「FinePix F300EXR」をしばらく持ち歩いてみました。
前回までは通常撮影でFinePix F60fdとの比較しながら使っていましたが、細かい画質を問うよりも、せっかく装備されている様々な機能を活かしてみるという視点に切り替えて使いました。
まずは「ぼかしコントロール」から。
素子が小さくなっているわけですが、この機能を使えば擬似的に被写界深度を浅くすることができます。
下の通常撮影と比べてみると、ずいぶん被写界深度が浅くなっているのがわかっていただけるかと。
ぼかしの度合いは3段階に調整ができます。
ただ、マクロ撮影時は大抵うまくいくのですが、1〜3mくらいの距離になると「背景をぼかせません」になったり、撮影後に「画像を確認してください」になることが結構あります。
また、複雑な形のものだと、端のボケ具合が不自然になってしまうことも多々ありました。
なお、設定に「処理前画像記録」という機能があり、これをオン(デフォルトはオフ)にしておくと、ぼかしコントロールや赤目補正、連写重ね撮りの場合の処理前画像も同時記録することができます。
ぼかしコントロールについては失敗したらレタッチでは復元しづらいので、この機能をオンにしておくのが良いかと思います。
次は「ぐるっとパノラマ360」です。
Z800EXRでも試しましたが、F300EXRのほうが処理速度がやや速い気がします。
また、Z800EXRでは気になった本体の発熱も少ないような印象でした。
360と名前に付いてますが、設定により120°、240°での撮影も可能です。
また、スイングの方向も4通りに設定でき、上の写真は下から上に120°スイングして撮影しました。
失敗するとそこから先が灰色になってしまうのと、撮影後にしばらく合成処理の時間待ちが発生するのはZ800EXRと同様でした。
失敗した場合はやはりそこまでの幅に調整されて保存してほしいところです。また、合成処理待ちは仕方ないとしても、その間も液晶画面では撮影可能なように見えてしまうので、できれば画面内に処理中であることが明確にわかるようにしてほしいですね。
ちなみに、処理中の判断はメモリカードへのアクセスランプで一応判断が可能ではあります。
このほか、「連写重ね撮り」も試しましたが、どちらかというと夜景など暗いシーンで有用そうです。
これについては、また夜に撮影した時にでも試したいと思っています。
また、動画もHDに対応していますが、MotionJPEGなのでサイズがかなり大きめです。
ここはやはりH.264やAVCHDのほうが良いですよねぇ。
あと、他の機種でもそうですが、録画ボタンを押す前のプレビューは静止画用のもの(4:3とか3;2など)になっていて、動画撮影が始まるとパノラマになります。
そうすると事前のフレーミングがやりづらい面があるのですが、「HDフレーミング」というフレームガイド機能が用意されています。
これを使えば、わざわざ静止画をパノラマ設定にしておかなくても、とっさに動画撮影に移る時も違和感なく動画のフレーミングができます。
ほかにも様々な機能があって、全て使いこなすだけでもずいぶんいろいろ遊べる印象です。
ただ、不思議なことに撮影自体の楽しさがイマイチ盛り上がらないんですよねぇ。
気持ちが盛り上がらない分、撮影枚数もなぜか伸びないし、仕上がった写真もイマイチな感じがあります。
おそらく私のようなカメラ好きにとってはメカや光学的なワクワク感が薄いことが影響しているのでしょうね。
逆に、最近のデジカメのアートフィルターやiPhoneのカメラアプリなどに慣れていらっしゃるガジェット好きな方には機能も多彩で、楽しめる機種なのかも。
そのあたりを踏まえてチョイスすべきモデルなのだと感じています。
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