富士フイルムの高機能コンデジ「FinePix F550EXR」をみんぽすさんにお借りしました。
このカメラに限りませんが、ファームウェアをチェックするのがクセになってるんですが、この機種も1.10になっていたので、まずはその更新から実施しました。
なお、届いた時点では1.02でした。
更新方法はUSBでカメラをパソコンに接続して更新アプリ(Windows/Mac)を使う方法と、メモリカードにファイルをコピーしてカメラ本体で実施する二通りが用意されています。
今回は後者の本体でのアップデートで実施しました。
1.10では以下の2点が改善されているそうです。
・電池消耗が早い場合がある現象の改善
・PCとUSB接続した場合、USB画面に遷移するまでに数秒かかる場合がある現象を改善
電池消耗はGPS絡みというのもあるのかもしれません。
他のカメラよりもアップデートにかかる時間が長めでしたが、そこはやはりGPSなど、機能が多彩だからこそ、なのでしょう。
さて、アップデートも終わりましたし、早速、持ち歩いてみました。
まずは肩慣らしですが、RAWに対応しているという点が非常に気になっていたので、即効でRAW+JPEG記録に切り替えます。
RAWを記録するかどうかは画像サイズなどを変更できる「Fモード」ではなく、セットアップからのみ設定可能です。
RAWファイルは1枚25MBほどあり、JPEGと合わせるとかなりのサイズになりますから、できればボタン一発、あるいはせめてFモードから変更できると楽なんですけどね。
そういった操作感などはまた使い込んでからまたレポートするとして、まずは近所でちらっと試し撮りしてきました。
まずはJPEGから。
24mm相当から15倍という高倍率ズームですから仕方ない面もありますが、収差はかなり残っています。
特にマクロ撮影ではそれが顕著に出る印象です。
そして、それはRAWで撮るとさらにはっきりと出てきます。
RAWはレンズ補正前のほぼそのままのデータが入ってるようで、樽型の歪曲収差がかなり激しいのがわかります。
周辺部の倍率色収差もかなり目立ちます。
今回はLightroomで現像したのですが、F550EXRには先日対応したものの、歪曲収差や周辺減光などは自動補正してくれないんですよね。
手動ながら色収差だけでも補正をしてあげると、かなり良い感じになってくれました。
手動による補正でしっかり追い込んでいけば確かにずいぶん改善されるのですが、常用するにはちょっと大変。
ここはやはり純正の「RAW FILE CONVERTER EX」を使うのが良いのでしょう。
この付属ソフト、どうやらSILKYPIXベースらしいので、今度はそちらでリベンジしてみようかと思います。