みんぽすさんにお借りしているフジのコンデジ「FinePix F600EXR」と、愛用の「FinePix F60fd」をいっしょに持ち歩いて撮り比べてみました。
F60fdとは世代がずいぶん違いますが、同じFシリーズということで、ある意味、後継的な意味合いもある機種ということになります。
といっても、F60fdは35mmからの3倍ズームで1/1.6型のスーパーCCDハニカム HR、F600EXRは24mmから15倍ズムの1/2型 EXR CMOSではありますが、買い換え対象と考えていらっしゃる方も多いかもしれません。
前置きはこのくらいにして、まずは近所に咲いていたひまわりをマクロで。
まず、F600EXRから。
つづいて、F60fdです。
これまでF300EXR、F550EXRとお借りしてきたのと比べると、やはりずいぶん改善されている印象です。
AWBなどはF60fdより優秀な感じですし、等倍でみるとややノイズは目立つものの、プリントではF600EXRのほうが自然な感じに仕上がるかも。
別のお花でも印象はほぼ同じです。
[FinePix F600EXRにて]
[FinePix F60fdにて]
ただ、逆に期待をしていた望遠側では、ややとまどった部分もありました。
やや離れた場所の花にオオスカシバが飛んできたので、ここぞとばかりに望遠で撮ろうと思ったのですが、テレ側の最短撮影距離が長く、ピントが合わなかったんですよね。
マクロモードにしても望遠側は最短で1.2mだそうで、ケースにもよるでしょうが、この被写体の場合だとややワイド寄りで撮らざるをえませんでした。
F60fdのほうも試しましたが、こちらはテレ端でもマクロモードなら約30cmなので、焦点距離はF600EXRよりぐんと短いものの、撮影倍率では同じくらいになりました。
また、高速なAFもこの被写体のように小さいケースだと、花にピントが行ってしまうことが結構あり、成功率でいうとF60fdのほうが高いという結果に。
慣れの問題もあるかもしれませんが、こういう時こそ、高倍率ズームに期待していたので、ちょっと残念でした。
突然だったので、超解像ズームを試しませんでしたが、最短撮影距離を伸ばさずに寄れる「超解像マクロ」なんて機能もあったら面白いかもしれませんね。
また、ここからはオマケですが、先日から懸案だったGPSは無事に測位してくれました。
場所と運が良かったのか、2分ほど屋外で立って待っていたら測位が始まったようです。
ただ、経路記録をオンにしていたせいか、電池の減りがかなり激しかったです。
夕方にはもう電池が切れてしまい、さらに困ったことに、レンズが出たまま電池切れになってしまいました。
こうなるともう予備のバッテリーがないと、レンズを格納することもできず、扱いに困りました。
使用していた電池がF60fdで使っていたものだったので、ヘタっていたのかもしれませんが、もう少し余力を残してバッテリー切れの処理をしてもらいたいものです。
なお、GPS機能自体についてはランドマークや住所の表記が半角かなでの表示だったりで、iPhoneのアプリなどに慣れた身にはちょっとスマートとは思えない部分が目立ちます。
やはりAndroidなり、本格的なOSでも積んでこないと、これ以上の進化は難しいのではないかと感じます。
単体でなんでも詰め込んで、というのではなく、スマートフォンとの連携など、新しい形の多機能さを考えても良い時期なのではないかと感じました。
ただ、カメラとしての基本性能は着実に高めてあり、高機能を維持しながら、Fシリーズに求められる画質はしっかり確保しているように思います。