みんぽすさんからお借りしている富士フイルムのコンパクト「FinePix Z800EXR」の新機能「ぐるっとパノラマ360」を試してみることにしました。
Z700EXRを持っていますが、この機能はZ800EXRから追加された機能なんですよね。
FinePix HS10に搭載のものは最大186°ですが、Z800EXRは最大360°のパノラマが撮影できます。
角度は設定で撮影前に指定する必要があります。
設定できるのは120°、240°、360°の三種類で、スイングの方向は上下左右から選択できます。
360°、ぐるっと隙のないシーンってのはなかなかないですけど、縦方向の120°なら、結構常用できる気がします。
スイングを始めると途中で中断することはできず、等速で動かし続ける必要があります。
速く動かしすぎたり動きが滞るとエラーが表示され、そこから残りの部分がグレーの写真が出来上がります。
あとでトリミングすれば良いのですけど、この機種の場合、エントリー層もターゲットなはずですし、本体側で自動的にトリミングしてくれたほうが良い気がします。
パノラマに合いそうなシーンを探してウロウロしましたが、慣れないこともあって、なかなか思ったような場面に出会えませんでしたが、ちょっとイレギュラーな撮影を試してみました。
(大きな写真はクリック先のフォト蔵でご確認ください。)
種明かしをしますと、自転車で移動しながら横向きで流し撮りしたものです。
本来の使い方ではないのもあって、うまくつながっていない部分もありますが、ちょっと面白いですよね。
昔買った記憶があるスリットカメラのように通過中の電車などを撮れたら面白いかも。
そこまでくると、パノラマとはまた別の機能になりそうですけどね。
写真の仕上がりに関しては、上のような変な使い方をしなければ、かなりきれいにつながります。
ただ、露出に関してはうまくラチチュードに収まらないケースも結構有りました。
フジの特設サイトによれば、メインの被写体を決めて、それに露出を合わせAEロックを活用すると良いとのことですが、なかなか難しいですねぇ。
できればHDR的な補正も入ると良いのですが、カメラ本体でそこまで処理するのは厳しいかなぁ。
あと、パノラマばかりを撮っていると、レスポンスや電池の消耗が気になるかも。
プレビュー表示後、保存が終了するまでに結構時間がかかり、その間は次の撮影ができないのが難点でした。
また、処理中は結構な発熱で、元々小さめのバッテリーということもあって、パノラマを多用する場合は予備のバッテリーがあったほうが良いかもしれません。
正直オマケくらいに考えていたパノラマ機能ですが、使ってみると楽しいですし、撮影の場が広がります。
もうすぐ発売のF300EXRにも装備されるそうですので、用途に合わせてチョイスしてみるのも良いかもしれません。