みんぽすさんにお借りした富士フイルムのコンパクト「FinePix Z800EXR」と手持ちの「FinePix Z100fd」で比較撮影をしてきました。
まずは実際の写真を貼ってみましょう。
Z800EXRで花をマクロ撮影してみました。
次に、ほぼ同じ構図でZ100fdで撮影したものです。
Z800EXRは先日の経験から、EXRのDR(ダイナミックレンジ優先)固定、-0.3EVで撮りました。
感度も最低感度のISO100です。
Z100fdのほうはマニュアルモードで-0.3EV、ISO64固定にしています。
一見して色合いにかなり差があります。
見た目に近いのはZ800EXRのほうでしょうか。
ただ、雰囲気はZ100fdのほうが出ているかも。
どちらもピントが微妙に外れていますが、少し暗くなり始めた夕暮れ時に、AF任せで撮っています。
AFの動作は明らかにZ800EXRのほうが高速です。
また、Z100fdのほうは上記が合焦しているほうで、完璧に中抜けした写真も量産していましたから、Z800EXRのAFは速度だけでなく、精度面でもずいぶん良くなっていると思います。
次にテレ端での撮影です。
まずはZ800EXRから。
そして、Z100fdです。
こちらもカラーバランスがずいぶん異なります。
実際の見た感じに近いのはやはりZ800EXRのほうでしょうか。
ただ、Z700EXRの時も気になった紫への色転びがやや見受けられますね。
細かく見てみると、Z100fdのほうは収差や色ノイズが結構目立ちます。
逆にZ800EXRのほうはモワッとした細かい輝度ムラがあって、色ノイズを消したためなのか、やや細部の情報が失われているような印象もあります。
ちなみに、2枚の写真をPhotoshopでレタッチしてみると、Z800EXRのほうがレタッチ耐性があることがわかります。
そういう意味ではZ100fdよりも素材性重視にシフトしているのかも。
ただ、Z100fdは2007年のモデルですし、DRモードになると600万画素程度とZ100fdの解像度も下回ってしまいます。
そこを考えてしまうと、Z100fdからの買い替えは微妙なところかも。
また、画質そのものとは関係ありませんが、Z800EXRの電源投入から撮影可能になるまでのタイムラグもちょっと気になるところです。
Z100fdが約2.2秒に対して、Z800EXRが3.5秒(ともに3回平均)と1秒ほど遅いとあっては、AFがいくら速くても撮影チャンスを逃すことになりかねません。
ただ、Z700EXRよりは色転びや画質、AF動作など改善点も多いですから、そろそろ寿命の近い初期のZシリーズをお使いなら、買い換える価値はあるかもしれません。
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