店頭でもちらっと試したフジのコンデジ「FinePix Z900EXR」をみんぽすさんからお借りしました。
手持ちのZ700EXRと並べてみますと、さらに薄くなっていますね。
それでいて、レンズは28mm相当からと広角になってるんですから、すごいものです。
微妙なレイアウト変更はありますが、Z700EXR、それから以前お借りしたZ800EXRとも変わらないUIで、慣れた身には使いやすいです。
また、スライドカバーがやや薄くなっていますが、開きやすさはむしろ良くなってる気がします。
本体の塗装がツルッとしたものから、多少の指掛かりがある感じに変わったからかな?
あと、全体的にリジッドな印象で、作りがしっかりした印象があります。
タッチパネルの液晶画面も表示がきれいになって、UIもだいぶ進化しています。
なお、この点についてはまた後日、別途レビューしてみたいなぁと思っています。
そして、以前から気になっていた二点を真っ先に比較してみました。
ひとつめは起動時間。
Z700EXRもZ800EXRも最近のカメラで屈曲系にしてはやや起動が遅いところがありました。
Z700EXRを実測してみると3.5〜3.9秒です。
これに比べ、Z900EXRでは3.7〜4.1秒と、意外なことに若干ながら遅くなっています。
SDカードによっても若干スピードに変化があるのですが、最初のメーカーロゴが表示されるまでの時間に差がありますから、誤差と呼べないレベルでほんの少し遅くなってるように思います。
ちなみにFinePix F60fdでは2.3〜2.8秒ですから、もう少し頑張ってほしいところです。
もう一つはEXR(?)独特の色被りです。
Z800EXRもそうでしたが、シーンによって紫っぽい色になってしまったり、微妙にホワイトバランスがずれたような絵になってしまうことがありました。
ということで、実際に比較して撮ってみました。
まずはZ700EXRの色カブリの例から。
空のハイライトの部分が微妙に紫っぽい感じになってるのが分かっていただけるかと。
そこで、Z900EXRでもほぼ同じシーンで撮ってみました。
見事にそうした色味は出ず、非常に自然な色合いになっています。
逆にAWBが効きすぎのような気もしないではないですが、扱いやすいのは明らかにZ900EXRのほうでしょう。
撮像素子が裏面照射CMOSに変更になったことも一因なのかもしれませんね。
どちらもオートで撮りましたが、EXIFを見てみるとZ900EXRのほうはISO400まで上がって、シャッタースピードも非常に上がっています。
このあたりのプログラムがどうなってるのかも気になるところではありますが、絵としてはノイズも少なく非常に安定した画質になってるような気がしました。
そのあたりは次回以降もじっくり試していこうと思います。
というわけで、今回は到着編ではありましたが、全般的に薄型コンパクトらしい使い勝手の良いカメラに仕上がっているように思います。
タッチAFも使いやすいですし、カメラに詳しくない方でも失敗の少ない機種としてかなりオススメできると感じました。