みんぽすさんから富士フイルムのコンパクト「FinePix Z950EXR」をお借りしました。
うちにあるZ700EXRからすると、Z800EXR、Z900EXRとモデルチェンジして3世代新しいカメラということになります。
Z900EXRから28mmスタート(それまでは35mmから)の5倍ズームに変わったり、スライドカバーや電池カバーなどのデザインが変わっていますが、基本的には同じスタイルです。
今回の機能的な目玉は超解像10倍ズームとプレミアムEXR AUTOでしょうか。
まずはその中のひとつ、超解像ズームを試してみました。
EXR Autoでは10倍まで、それ以外のモードでは13倍まで超解像ズームできます。
コンパクトなボディで280mm相当(13倍だと364mm相当)までズームできるというのはすごいです。
Z700EXRは35mmスタートなので光学ズームで175mm相当ですが、それでもここまでは寄れませんからね。
ただ、拡大してしまうと、なかなかのモヤモヤ感があり、そういう意味ではあくまでもLサイズなどのプリント用と考えるのが良いかと思います。
次に、私が良く使うマクロ域での撮影も試してみました。
こちらはなんとなく最短撮影距離が短くなった印象を受けました。
ただ、スペック上は変わらず、広角側で約9cm、望遠側で約20cmなんですよね。
むしろ、スタートが広角になってるので撮影倍率は低くなるはずなのですが、AFの動作精度が良くなったことで、近づける印象になったのかもしれません。
なお、AF速度は瞬速フォーカスでずいぶん速くなっていますが、望遠側は背景に合焦してしまうことが結構ありました。
タッチパネルを併用すれば、ピントの中抜けは減らせると思いますが。
あと、発色についても初期のEXRに比べるとだいぶ自然な感じになってきました。
このあたりは先日お借りしたF600EXRとも共通する印象なので、EXR CMOSの使いこなしができてきたのでしょう。
1600万画素というのはちょっと多すぎる気もまだまだしますが、着実に進化はしているかと。
価格面では旧モデルのZ900EXRも魅力的かと思いますが、望遠域を多用する方なら、Z950EXRも十分魅力的な製品だと思います。