みんぽすさんにお借りしているFUJIFILMのレンズ交換式カメラ「X-T1」ですが、以降はややレンズを主体にレビューしてみようかと。
今回は高倍率ズームの「XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR」一本持ちで散歩撮影してみた写真を中心に紹介していきます。
一枚ずつ載せてコメントするのもアレなので、ギャラリー形式で一気に載せてみました。iPhoneでうまく表示できないようなので、普通に貼り付ける形に変更しました。
気になる写真を拡大してご覧いただければと思います。
操作感としては手ぶれ補正も良く効いて、135mm(35mmフルサイズだと208mm相当)でも結構手持ちでイケるのは便利でした。
ただ、よくよく見てみるとx-Trans CMOSの切れ味はやや薄まってしまう部分はあって、そこは利便性とのバーターというところでしょう。
レンズの大きさも結構デカいので、望遠側を欲張らないのであれば標準ズームの「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」とマクロレンズの「XF60mmF2.4 R Macro」辺りの2本持ちのほうが実用度は高いかもしれません。
あえてここでマクロレンズを挙げたのにはもう一つ理由があります。
前回もわざわざマクロモードが用意されているところがやっぱり不便と書きましたが、今回の「XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR」でも室内の物撮りとかで寄ろうと思えばやっぱりマクロモードに切り替える必要が生じます。
標準で最短撮影距離が0.6mですがマクロモードにしても0.45mと、たったこの15cmのためにわざわざ切り替えるのはやっぱり煩雑に感じてしまいます。
また、いつも使っているα700に古いミノルタの50mmマクロと比べてみてもやはり高倍率ズームでは単体マクロレンズには勝ち目はないのかなと。
論より証拠ということで、実際に撮り比べてみた写真を貼ってみます。
[ X-T1 + XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR ]
[ α700 + MINOLTA AF 50mm F2.8 MACRO ]
いくら古いレンズとはいえ、単焦点レンズと比べるのはさすがにかわいそうなのでしょうけれど、カメラも最新、レンズも最新となればやっぱり期待してしまった部分もあったわけです。
X-Trans CMOSを使ったモデルはどれも個人的に非常に気に入っていて、次期メイン機にと考えていることもあり、多少シビアに見ている部分もありますが、少なくとも高倍率ズーム一本で何でも賄えるほど甘くはなさそうですね。
もちろん、単焦点のマクロで勝負すれば勝算はあるはずですが、AF動作に加え、マクロレンズにも存在する「マクロモード」(標準:0.6m~∞,マクロ:26.7cm~2.0m)という壁があるかぎり、私がメイン機に選ぶことはないかもしれません。
ちょっと厳しめのレビューになりましたが、それだけX-Trans CMOSに掛ける期待が大きいことの裏返しでもあります。
次回はもうちょっと気楽に標準ズームの「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」や超広角ズームの「XF10-24mmF4 R OIS」を主体に持ち歩いた作例を紹介したいと思っています。