みんぽすさんからお借りしている富士フイルムのプレミアムコンデジ「FUJIFILM XF1」ですが、雨上がりにちょっとだけGR DIGITAL IIIとの比較撮影ができたので、作例を載せてみます。
まずはなるべく似た感じに撮れたものから。
[ FUJIFILM XF1 ]
[ RICOH GR DIGITAL III ]
現像の具合が違ったりしていますけど、全般的にXF1のほうが色乗りが良い印象です。
富士フイルムらしい発色で、EXRらしい色転びも初期のF200EXRあたりからするとだいぶ大人しくなった気がします。
GRD3同様、明るいレンズを搭載していますが、比較的早く感度を上げてシャッタースピードを稼いでくる感じのプログラムです。
GRD3は手ぶれ補正がないわけですが、それと比べるとブレの心配はかなり低くなってくるんじゃないかな。
また、ISO400くらいまでは一昔前のAPS-C一眼に負けないくらいのノイズ耐性で、GRD3と比べるまでもなく、素子の大きさと新しさが活きている感じです。
[ FUJIFILM XF1 ]
[ RICOH GR DIGITAL III ]
GRD3のアドバンテージとしてはマクロ域の強さでしょうか。
上ではあえて似た画角のものを選びましたが、GRD3だともっと積極的に寄っていける印象でしたし、AFも中抜けが少ない(AF速度自体は遅いけれど)感じがします。
XF1の場合、ズーミングしてしまうと最短撮影距離が長くなってしまうこともあり、テレマクロ的な使い方は苦手な印象でした。
[ FUJIFILM XF1 ]
ただ、前述のように発色とキレの良さはやっぱり世代の新しさを感じるなぁというのが正直な感想です。
GRD3は「素子の性能を最大限に引き出して背伸びしたコンパクト」という感じが出てしまうことがたまにありますが、XF1はそういう無理したところがだいぶ少ないのかも。
とりわけRAW現像すると、ハイライトの粘りやリニアリティの良さなど、素性の良さを感じる部分がありました。
全般的に、以前お借りしたX-Pro1と通じるものもあって、操作体系やデザインについてはやや形から入ってしまっていて未完成な部分もありますが、そこから引き出される画は潜在力のあるものだと感じます。
今回は軽く比較してみた感じですが、もう少し機能も使い込んで色んなスタイルでの撮影をしてみようと思います。