LogitecのワイヤレスDVDプレーヤー「LDR-PS8WU2V」をみんぽすさんにお借りしました。
見た目はやや厚手な外付けDVDドライブという感じですが、実際、USBでパソコンに接続すれば、ごく普通の外付けDVD-Rとして使えます。
ただ本機の最大の特徴はパソコン相手ではなく、スマホやタブレットと組み合わせて、DVDを観たり、CDからリッピングしたりできるところです。
今回はその中からDVD視聴についてレビューしてみたいと思います。
まずiPhoneやiPad側はLogitec謹製のアプリ「Logitec Wireless DVD Player」が必要になります。
さらにアプリ初回起動時には本製品に付属している「シリアル番号のご案内」という紙に書かれた英数字で30文字の長いシリアル番号を入力しなければいけません。
DVDの著作権保護のために必要だったりするのでしょうけれど、正直ちょっと面倒くさいですね。
おまけにシリアル番号の英字は大文字で、小文字で入れられない(文字として入力できない)のも面倒臭さに拍車をかけています。
ドライブとの接続はカメラの写真転送機能に良くあるようなWi-Fi経由のものです。
iOSの場合、アプリ側からWi-Fiのアクセスポイントを切り替えることはできませんから、手動で本製品のアクセスポイントに接続する必要があります。
なお本製品のSSIDやパスワードは本体裏面に記載されています。
また、背面のモード切り替えスイッチというのがありまして、今回のDVD視聴の場合はAPモードに、CDリッピングや録音の際にはCLIENTモードにする必要があります。
機能上切り替えが必要なのは仕方ないですが、名称がやや分かりづらいですし、できれば背面ではなく、本体上面辺りで切り替えできて、ランプでモード表示してくれても良いかなと感じました。
さて肝心のDVD視聴ですが、iOS機器の負荷によるものなのか、リップシンクが徐々にずれる場合が多々見受けられました。
このズレが溜まってくると、音が途切れた感じになってノイズが発生します。
その後またシンクするのですが、正直あまり集中して観られない印象です。
iOSの他アプリを終了させるなど工夫をすれば、だいぶ軽減されるようですが、画質や音質もやはりそれなりに劣化が感じられますし、DVDを観ているというよりも回線のちょっと悪いネット上の動画を見ているような感覚がありました。
ただ操作性自体はなかなか良くて、字幕や音声の切り替えも簡単ですし、途中でアプリを終了したらレジュームがきちんと働いて、続きを見ることもできます。
あとは音のズレが解消すれば画質はそれなりでもスマホ程度なら気にならないでしょうし、もうちょっとバッファを大きめに持つ、などの改良がされれば良いかなと感じました。
電源はDC5Vを供給する必要があり、今回の視聴にはACアダプタを使用しました。
外出先でも2A供給可能なモバイルバッテリーと組み合わせることで動作可能ですけど、ケーブルは特殊(USB-DCプラグの付属ケーブル)で紛失が怖いかも。
多少大きくなってもバッテリー内蔵になると便利なのになぁと思いますが、そうなるとお値段も高くなってしまうのかな?
そもそも2A必要というのもモバイルバッテリーや車のシガレットライター用USBアダプタではやや限定される気もします。
DVDから動画へのエンコードやWi-Fi出力などでパワーがそれなりに必要なのでしょうが、もう少し条件が緩くなるような消費電力だと便利かと思います。
同様にBlu-ray版も出してほしいと思いましたが、これだとさらに電力や画質面、著作権保護などクリアすべき問題のほうが多いのでしょう。
正直期待よりはちょっと不便な気がしましたが、DVDのリッピングは違法ですし、車内やキャンプ先などでDVDを楽しみたいというニーズは結構あるでしょう。
もちろん通常のDVD-Rドライブとしても使えますから、そこに+αの付加価値として魅力を感じられるのであれば良い選択肢になるかと思います。
ロジテック スマホでDVDが直接観られるWi-Fi DVDドライブ カラー:ブラック【LDR-PS8WU2VBKW】当店限定
|
ロジテック USBスプリッター付属USBシガーチャージャー ブラック LPA-CC2U01 [LPA-CC2U01]
|