みんぽすさんにお借りしたOlasonicのUSBスピーカー「TW-S7」もだいぶエージングが出来てきたようですし、比較試聴をしてみることにしました。
前回も書いたようにTIMEDOMAIN miniとの比較では、かなり圧倒的な感じでOlasonicの優位みたいですから、ここはAURATONE 5CTVと比較してみました。
なお、オーラトーンはONKYOのSE-U55X経由で光デジタルケーブルでPanasonicのミニコンポのレシーバ「SA-PM65MD」に接続されています。
言葉で説明するのはなかなか難しいですし、それぞれのスピーカーの再生音を録音してみることにしました。
音源は著作権の関係もありますので、紗羅が演奏した電子ピアノを録音したものを使用しました。
まずはオリジナル音源から。
次に、この音源をOlasonic TW-S7で再生し、その再生音を録音したものです。
なお、再生にはiTunesを使用し、スピーカーに合わせて、イコライジングしてあります。
録音はSE-U55Xにオーディオテクニカのマイク「AT9440」を接続し、Audacityでおこないました。
録音後、音量の正規化と前後のトリミングはしていますが、エフェクトなどの加工は一切していません。
また、残留ノイズのような音が入っていますが、これはエアコンと空気清浄機の音で、スピーカーに起因するものではありません。(^^;
あくまでも参考程度のものですが、音の傾向はわかっていただけるのではないかと。
低域の不足はやはりこの再生音でも少し感じられますが、非常に透明感のある素直な音色だと感じます。
なお、録音時の音量は普段の再生より少し大きめで、Macの音量表示でいうと60%くらいのボリュームですが、こういう小編成の楽曲であれば、パワー不足になることもありませんでした。
そして、比較試聴用のオーラトーンの再生音を録音したものです。
[audio:https://www.sara-mac.com/wp-content/uploads/2010/07/rec_auratone3.mp3|titles=AURATONE再生音]オーラトーンのスピーカーユニットのエッジがまた痛んできているのと、アンプが非常に貧弱ということもあって、本来の性能を出せていないという面もありますが、それを差し引いて考えても、Olasonicはかなり健闘しているといえるのではないでしょうか。
こうやって録音したものを聴いてみると、オーラトーンのほうはいかにも「スピーカーで鳴らしてます」という音質や音場感になっているのに気が付きます。
逆にOlasonicのほうは、ボーっと聴いていたら「音の悪い音源なのかな?」くらいの『生音感』が感じられるように、私は思いました。
もちろん、特性やスペックを見ればハイエンドオーディオとは見劣りする部分もあるのですが、この『生音感』という点では、オーディオの領域に踏み込んでも、かなり健闘するのではないでしょうか。
せっかくなのでチューニングもやってみたいところですが、さすがに借り物ですから、あまり大胆なことや改造は難しいですからねぇ。
付属のシリコン製のインシュレーターを別のものにしてみるくらいは試してみましたが、モルトや金属、ゴムなどは逆効果でした。
逆にいえば、購入時のままでもすぐに良い音が確保できるともいえるのではないでしょうか。
なお、ここからは多少蛇足になりますが、比較試聴にはオーディオデバイスをメニューバーから切替できるフリーソフト「Audio Switcher」が大変役に立ちました。
先日も書いたOlasonic接続状態でのiMacスリープ時のポップノイズを回避するために、普段はOlasonicのUSB接続を外してあるんですが、音楽を聴きたい時などにさっと出力デバイスを変更できるという意味でも、この「Audio Switcher」は活躍してくれそうです。
また、蛇足ついでにもうひとつ、Olasonicのスピーカーは磁力がかなり強いようです。
防磁構造にもなっていないようなので、HDDなど磁気に弱いものには近づけすぎないように注意したほうが良いかも。
PC用ということもありますから、次モデルが出るとしたら、防磁タイプがあると良いかもしれません。