MacBSの日常生活的日記

SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM レンズ補正編

みんぽすさんからお借りしている大口径標準ズームレンズ「17-50mm F2.8 EX DC OS HSM」ですが、Lightroom 3でレンズプロファイルが提供されているのを思い出して試してみました。

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レンズプロファイルとは「レンズ補正」に使われるもので、Photoshop CS5やLightroom 3で、指定のレンズが持つ歪曲や色収差、周辺減光などを自動で補正してくれるものです。

パラメータはごくシンプルで、レンズの型番を選べば、基本的にはこれで完了。
ゆがみ、色収差、周辺減光で微調整も可能ですし、Exifから判定して自動処理することもできます。

非常に便利な機能ですが、プロファイルを配布しているレンズメーカーはまだあまり多くなく、Apple、Canon、Nikon、Sony、Tamron、そしてシグマさん(2010年6月8日現在)です。
しかも実際に配布されてるレンズの数が少ないメーカーも多いんですが、シグマさんはアドビとの共同開発ということで、現行品のほとんど(全部かも?)のプロファイルが提供されています。

では、実際に適用した例を比較で見てみましょう。
まずは比較的開放に近い絞りで撮ったオリジナルのままの写真です。

これにレンズプロファイルによるレンズ補正を適用した例です。

開放に近い絞りなので、周辺減光が減ってるのがよく分かっていただけるかと。
それ以外にも樽型の歪曲がしっかり補正され、質の高い単焦点レンズにも負けない収差特性に補正されています。

次にわりと絞って撮った場合も。
まずはオリジナルから。

そして、レンズ補正をした結果を。

こちらは前述の例よりは差がわかりづらいかもしれませんが、やはり歪曲がすっきり補正されていますね。
同じレンズでも絞りの違い、焦点距離の違い、被写体までの距離などで収差は大きく変化します。
それらをすべて一発で補正してくれるのは、なかなか便利ですね。

もちろん、光学特性が最初から完璧であれば良いのでしょうが、それにはレンズが非常に大きくなってしまいますし、お値段も大変なことになるでしょう。
そもそもズーム倍率や明るさと、収差を共存させること自体、実現不可能なケースもあるでしょうし。
そういう意味ではこうしたデジタルな補正がメーカーから提供されるのは、うれしいことですね。

ただ、ボケ味は後処理ではなかなか整えることが難しいですし、補正されすぎてしまうとレンズ固有の味も消し去ることにもなりかねません。
そのあたりのさじ加減は難しいところですが、今回撮影した限りでは、17-50mmはズームレンズにしてはボケもすっきりしています。
収差もほどよく抑えてあって、レンズ補正と併用すれば、大口径単焦点にも負けない描写が期待できるのではないかと思います。

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