Facebook上のキャンペーンで、SIGMAさんのEマウントレンズ「30mm F1.4 DC DN」をお借りしました。
同社のレンズの中ではエントリークラスとなるContemporaryシリーズですが、F1.4という明るさで「両面非球面を含む非球面レンズや異常部分分散性の高い高屈折率高分散ガラス」を使いつつ、APS-Cのミラーレス機に合ったコンパクトさをうまくバランス取ってあり、かなり興味を持っていたレンズです。
そもそもNEX-5を持っておきながら、AFレンズを一本も持ってなかったんですけどね。
フードまで装着すると、非常にコンパクトなNEX-5ではさすがに大きなレンズに見えますが、重量は265gと、NEX-5の287gと合わせても550gほどと、かなり軽快に持ち歩けます。
なお、フードは逆付けしておけるので、その点も便利です。
さて、F1.4という明るいレンズですし、まずは開放で撮ってみます。
これだけ明るいと手ぶれ補正のないボディでもあまりブレずに撮影できますし、感度も低い状態を保てます。
被写界深度が浅いのは仕方ないところですが、非球面レンズもほどほどに使ってあるおかげもあってか、ボケ味も自然です。
オールドレンズのようなぐるぐるした感じにもならず、かといって最新の大型ハイスピードレンズほど、補正が効きすぎたところもありません。
ボディがNEX-5と古いですからコントラストAFで速度や精度に不満は出ないかなと心配していましたが、ステッピングモーター採用ということもあってか、それほど気になることはなく使えました。
ステッピングモーターは動画にも効果的だそうですし、像面位相差に対応したカメラではファストハイブリッドAFにも対応しているそうです。
あえて挙げれば、最短撮影距離の30cm付近ではカメラの影響でしょうが、ピントを外すことが多めでした。
そもそもマクロレンズを多用しがちなものですから、どうしてももっと近寄りたくなってしまうんですよね。
今のスペックでも最大倍率は1:7ですが、もうちょっと近づけると最高のお散歩レンズになりそうな気もしました。
あとはお値段ですけど、希望小売価格(税別)が48,000円、実売だと3万円前半ですから、APS-Cの標準単焦点としては非常にバランスの取れたお値段かと。
マウントアダプタで遊ぶのも楽しいですけど、マウントアダプタを買って、オールドレンズを1本手に入れたら、すぐにそのくらいになってしまうでしょう。
純正レンズだとSEL35F18がおおよそのライバルということになりそうですが、描写を見る限りではSIGMA 30mm F1.4 DC DNが上質のような気がするのは、ちょっと贔屓目かな?
ただその代わりにSONYのほうは手ぶれ補正機能が付いていますから、明るさとどちらを取るか、といったところでしょうか。
返却までできるだけ写真をたくさん撮って、このレンズの良さをもっと引き出した写真を撮らなければ…と思っていますが、なにしろ暑い日が続いていて…。(言い訳)
なるべく持ち歩いて、もう一度くらいは使い勝手も含めてご紹介できればと思っています。
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