なんとなく個人的にオススメな音源を紹介してみたくなったので書いてみます。
これまでもすでに何度か書いていますし、女性ボーカルとかもDAP主体にそこそこ聴くのですが、今回は作品としても音質面でもリファレンス音源的に使うものを主体に。
まぁ最近入手したディスクの紹介も兼ねますけどね。
我が家にグランドピアノがあるから、ということもあるのでしょうけれど、ピアノ系のディスクはどうしても多くなりがちです。
音源ではないですけど、気に入った曲は楽譜を手に入れることも多いです。
紗羅はリラックスできる演奏が好きなので、最近だとLukas GeniusasのEtudesが近年の演奏傾向を反映した印象でオススメです。
私はガツンと来る感じも好きなので、上にあげたポリーニのポロネーズ集はレコードでも独盤2枚、国内盤1枚といった具合で良く聴いています。
ポリーニでもハイレゾ音源の「Chopin Late Works」はまた少し違った風合いになっていて、こちらも良く聴くもののひとつです。
ピアノの流れでいきますと、ブレンデルを聴くことも多い感じです。
LP時代のものからラトルとのピアノ協奏曲といったCD期のものまで、それぞれの魅力があって楽しいです。
これはピアノに限りませんが、ある曲にハマるといろんな演奏家の同曲を聴き比べることも多いですね。
解釈の違いもありますし、楽器や指揮者、ホールや録音が異なっていて、なるほど!と思うこともしばしばです。
バックハウスはベーゼンドルファーを愛用されていることで有名ですし、珍しいところではバレンボイムの「On My New Piano」のように独自の平行弦を使ったオリジナルのピアノまで、それだけでも奥が深いものです。
平行弦といえばフォルテピアノを用いた七條恵子さんのサティもフォルテピアノの魅力や場の雰囲気を体感できる一枚です。
もう少し編成の大きなものですと、ロッシーニの弦楽ソナタがかなりお気に入りです。
一般的にはサルヴァトーレ・アッカルドが名盤として有名ですが、私が愛聴しているのはカメラータが録音したベルリン弦楽合奏団のほうです。
この音源、ビクターがMCカートリッジを発売する際のキャンペーン用として録音したようで、そのレコードも持っていますし、そのおかげでコストや時間も(当時にしても)じゅうぶん確保できたみたいです。
ちなみにそのベルリン弦楽合奏団でチェロを演奏されているイェルク・バウマン氏の無伴奏チェロ・ソナタも知名度は低いですけど、愛聴の一枚です。
交響曲だと最近手に入れたばかりのテオドール・クルレンツィス指揮の悲愴もなかなか面白い演奏です。
楽章が進むにつれてやや行き過ぎ感もないとは言えませんし、演奏の傾向は別にしてアンセルメのようなレコード芸術的な要素もありますけど、それも含めて楽しめる作品になっていると思います。
LPで集めがちなので、どうしても古き良き名盤が主体になってしまう傾向ではあるのですが、その点を差し引いてもボールトの作品群はかなり好みです。
有名な惑星もそうですし、ブラームスの交響曲、威風堂々など、ダイナミックな演奏は気分転換したい時に最高です。
もう少し最近のものですと、リサ・バティアシュヴィリとバレンボイムのチャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲も良く聴いています。
バレンボイムは奥様だったデュ・プレとの競演など、指揮者として愛聴することも多くて、むしろピアニスト単体で聴くことのほうが少ないくらいかも。
ヴァイオリンというと定番のヒラリー・ハーンさんも某所で聴かせてもらったパガニーニのヴァイオリン協奏曲がとても深いもので、これぞオーディオの醍醐味だなぁと感じたのが記憶に新しいです。
私自身もその前からこの盤は持っていたのですが、正直あまり感動するところはなかったですし、今もあの感じではまだまだ鳴ってくれていません。
ゲルギエフ指揮のラフマニノフ ピアノ協奏曲辺りはそこそこ満足できるレベルになってくれましたし、ドラマチックな演奏なので、くるみ割り人形も含めて愛聴している指揮者のおひとりです。
ちょっとクラシックに偏った感がありますから、ここらでフュージョン系も。
マーカス・ミラーも最近のお気に入りでして、オーディオ的にはM2が有名でしょうか。
個人的にはSilver Rainを聴く機会が多いかな。
Dave GrusinもOut of the ShadowやDiscovered Again!などが好きですし、こちらはレコードで楽しむことが多いですね。
元々はクラシックが主体ではあるのですけど、ジャズやポップスなどもあまり先入観をもたずに聴いてみて、気に入ったらリピートしています。
録音が良いから聴くという側面もゼロではないですが、どちらかというとその楽曲やアルバムのコンセプトが自分にピッタリ来たものがお気に入りになることが多いかな。
あえてもうちょっとオーディオチェック的な要素の色濃いディスクも挙げてみると「AYA AUTEHNTIC AUDIO CHECK」でしょうか。
楽曲主体でいろんな風合いの曲が多いですし、トラックの若いほうから低域〜高域のチェックに向いたような並びになっている部分がちょっと面白いところです。
そういう意味ではAccuphase: Special Sound Selectionのわりと初期の盤(2の出番が多め)も動作チェック的に使うことがあります。
昔はこういう音源との出会いというと圧倒的にFM放送が多かったのですが、最近だとストリーミングでしょうか。
ハイレゾ音源など気軽に試聴してみる機会は増えたのですが、やっぱり自分でフィルタリングしちゃう部分はあるようにも思います。
なるべく雑食に幅広くとは思っていますけど、そもそも年齢的に視野(聴覚?)が狭くなっているでしょうし、時間が許す範囲でまだまだいろんな音楽を聴いてみたいですね。
最後に蛇足ですが、とても良い作品なのだけど入手困難なディスクというのも増えてきました。
ここまで紹介したものにもそういうものが結構ありますし、ほかにもデビッド・ラッセルのタレガ全集とか、Ensemble Les Adieuxのウェーバーのクラリネット五重奏曲などなど…。
そういうところも含めて、出会いを大切にしていきたいなと思っています。
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