ハイレゾ、ハイレゾばかりでちょっと騒がしすぎる気もしますが、ソニー主体の音楽配信サイトmoraで10/17からハイレゾ配信が始まるそうで。
開始当初はとりあえず既に別サイトから配信されてるような音源が主体のようで、まずは600アルバムほどが準備されるんだとか。
まだちゃんとした楽曲リストは出てきてませんが、イメージ画像みたいなところから見る限りではアナログ録音時代の古い音源が多そうな感じです。
古い音源のほうがむしろハイレゾ化の恩恵が得られやすいという部分もありますけど、それは懐古趣味的な要素も多分に含むわけで、「それならレコードプレーヤーで聴けば良いじゃん」と言われてしまいかねません。
最新機材で楽しむソニーの提案としては、やや矛盾する部分も抱えていますね。
CD発売前からデジタル録音は始まってましたが、マスター音源でもしばらくは16bit(14bitも)/44.1kHzや48kHzが主体でしたから、ハイレゾで出せないという一面もあるのでしょう。
先行して始まっている配信サイトの中には独自のアップサンプリング技術で擬似ハイレゾ化したものもありますけど、それこそ再生側のアップサンプリング機能で十分ですし、そもそもアップサンプリングは長短両面ある技術ですからね。
ちなみにmoraでは今のところ、アップサンプリング配信の予定はないそうです。
ただ、ソニー自体はクラシックなどを中心にDSDレコーディングを広く採用していますから、ことクラシックに関してはハイレゾ音源の充実は時間の問題かと。
SACDに配慮してか、PCMのみでの配信予定みたいですけど、そんなコダワリは捨てても良いと思いますけどね。
LINN Recordsなどがやってるように、フォーマットごとに価格設定できるようにしても良いですから、ぜひDSDでの配信も検討して欲しいところです。
そうしないと、各社から出ているDSDネイティブ再生対応機器は今のところ、宝の持ち腐れ状態に近いですし…。
配信形式はFLACで当然ながらDRMフリーで、Macでもダウンロード自体はブラウザで可能ですから、その辺りはだいぶ柔軟になったなぁと感慨深いものがあります。
価格はアルバムで3000円前後予定だそうで、ここも高額光学メディアへの配慮でしょうか。
TPPの関係もありますし、そろそろ本腰を入れておかないと…とは思いますけど。
今のところ、本家のソニーミュージック、それにユニバーサルミュージック、ワーナーミュージックが配信対象の予定だそうで、まずはお手並み拝見かな。