306月
ぼちぼち6月終了ですし、恒例の「今年買って良かったもの」の上半期バージョンを書いてみようかと。
今年前半はカメラも結構テコ入れした時期でした。
ミラーレスへのシフトを遅ればせながら少しずつ始めていて、使用頻度でいうとα7IIがかなり増えました。
ただ購入して3ヶ月ほどで修理に出したし、バッテリーはすぐ減るしで信頼性はまだまだ不安が残りますけどね。
E-M1 Mark IIは2台入手する形になりまして、紗羅と二人で春先は持ち歩きましたがまた出番が減っています。
決定打になるレンズがまだ定まってないのも原因かな。
M.ZUIKO DIGITAL ED12-40mm F2.8 PROは使いやすいレンズですけど根本的に単焦点が好きだからかな。
ヘッドホン、イヤホンの強化もだいぶ目立ちました。
据え置き系だとHIFIMAN ANANDAとHIFIMAN EF400を入れてHIFIMAN度合いが一気に高まりました。
ポータブルはFIIO M15を入れたことでイヤホン熱が高まって、qdcを主体に入れた形です。
他もUnique MelodyやHIFIMAN等、中華ブランドが増殖した感じです。
イヤホン用ケーブルもEFFECT AUDIOが気に入ったらしく、いろいろと入手しています。
価格も含めてのオススメは前回も書いたようにVirtuosoかな。
今後はConX、TermXや3in1のように端子部分が交換できるタイプを選ぶ可能性が増えそうですけど。
据え置きオーディオは基本的には現状維持ですけど、DDCやクロック、それにMCカートリッジと上流寄りの強化が目立ちました。
ちょっとバタバタ気味でデジタルをスピーカーで聴く機会は少なめになりつつはありますけど、レコードを楽しんでいます。
そのレコードの追加が結局はいちばん「買って良かったもの」になるのでしょう。
パソコン関連はストレージの補強が中心でした。
HDDは高騰気味になってしまいましたが、その中でもSynologyのNASに入れ替えたのは使い勝手としては非常に良くなって満足度が高いものになりました。
生活家電では製パン機や電子レンジも入れ替えましたが、なによりいちばん活躍しているのはSolisのエスプレッソマシンでしょう。
これと生豆を焙煎するというのは趣味というよりも生活の一部として溶け込んだ感があります。
ベスト3を選ぶとしたら、1位はダントツでエスプレッソマシン、次がSynologyのNAS、3位がレコードということになるかな。
下半期は据え置きオーディオももうちょっと聴く頻度が上がるような感じにして、ケータイを見直す(新しくするのか、コストを抑えるか)という流れになるのかなぁと推測していますが、思うようにはいかないんですけどね。
286月
EFFECT AUDIOの2pin4.4mmケーブル「Grandioso」を入手しました。
すっかりEFFECT AUDIOにハマった感じになっていますが、今回のはVOGUEシリーズの上位モデルという形で、純銅と純銀の組み合わせとなっています。
2pinを選んだのはHIFIMAN RE2000 Silverに装着しようという魂胆です。
その前にVirtuosoを装着していましたが、そこから比べると中高域のキツさがなくなったのはやはり銀メッキとの違いでしょう。
またサブベースの非常に深い部分が出ていてかなり驚きました。
低域は太いケーブルのほうが出る、みたいな先入観がありますけど、Grandiosoはむしろ細めのケーブルですけどガッツリとても低いところが出てきます。
またメッキがないせいか、強調する部分がなく自然で、高級感を装ってゴージャスぶったところが皆無なのも好印象です。
上もちゃんと伸びていて繊細さも兼ね備えているのも魅力かと。
音を重ねてる部分も明瞭に聴き取れてそれでいてバラバラにならないのはHIFIMAN RE2000 Silverの良さが引き出せたというところもあるのでしょう。
コントラバスの弦の音が滲まずリアルで、それが録音の古いジャズでもキレがとても良く聞き応えが高まるので何を聴いても楽しくなります。
EFFECT AUDIOは全体に直球勝負的な音傾向な感じがして気に入ってるのですけど、その中でもVOGUEシリーズ以降はさらに進化しているような印象を持っています。
被膜が「EA UltraFlexi」になったからなのかな?
プラグ部分は相変わらずちょっと心許ない部分もありますけど、ケーブルには中にケブラーも入ってるので細くてもだいぶ安心ではありそうです。
ちなみに線材自体は26AWGとのことです。
そうなるといつものようにConX世代のものも気になってはくるのですけど、まだご縁がないみたいです。
266月
HIFIMANのイヤホン「RE2000 Silver」を入手しました。
2018年発売のモデルなので相変わらず今さらなんですけど、先日のRE800 Silverが思いのほか良かったので手を出した次第です。
現行モデルはRE2000 Pro Silverですがハウジングの形状が多少変わったりしている程度みたいです。
逆に言えばハウジングが耳に合わないという意見も多かったのを受けての変更だと思うのですが、多少角が当たるかなぁという感じはあるものの装着感は私の場合、大丈夫みたいです。
基本はRE800 Silverと同じトポロジータイヤフラムのダイナミック型ユニット一発のシンプルな構造です。
真鍮のRE2000のほうが評判は良くて、アルミ筐体のSilverはハウジングによる残響が少なめのあっさり系ということでしたが、たしかにその通りかと思われます。
まずはイヤーピースから選んでいきましたが、結果的にはUnique Melodyの「Melody Teal」にしました。
次点がSpinFit OMNIでした。
シリコン系だとちょっと高域のキツさが目立つケースがあるので、ちょっとゴムっぽい素材のほうが合ってるようです。
Melody Tealだと低域も量感がしっかり出るし、広がりも本来の素質が活かせるみたいです。
RE800 Silverとは違ってリケーブルも可能で、ちょっと装着の向きが普通とは違いますけど埋め込み2pinが使えます。
こちらも結果的にEFFECT AUDIOのVirtuosoをチョイスしました。
耳掛け部分にワイヤがないので装着の向きに影響を受けにくいですし、細めなので扱いやすいのがまず第一条件クリアでした。
また純正ケーブルよりもかなり透明度が上がって輪郭がより明瞭になって、さらに低域もぐっと深みが出ました。
ダイナミック一発とはいえ、HIFIMANの本領発揮という感じのイヤホンで空間の広さがやはり素晴らしいです。
Maverickと比較してみてもRE2000 Silverを聴いた直後だとこもって聴こえるほどです。
Maverickはたしかに多ドラらしい散らばり具合もあってそれが良い方向になるケースもありますが、良く聞くとどうしても散乱した感じになることが多めです。
HIFIMANのほうは典型的にダイナミック一発の良さを存分に活かしているという感じがします。
どちらが確実に上とかそういうわけでもないですが、HIFIMANはどちらかというとアメリカン、Maverickのほうはヨーロッパ系の雰囲気を漂わせているように感じました。
同じダイナミックということでqdc SUPERIORも聴いてみましたが、さすがにこの2機種を聴いた後の試聴はかわいそうでした。
圧倒的に(本当に低いところの)低音がないですし、まとまりはあるものの全般的に物足りないです。
帯域がどうこうというよりも全体的に軽さを感じるという感じでしょうか。
他のイヤホンともいろいろ聴き比べてみましたが、とにかく音に滲みがないのが印象的です。
ジャズライブなどでは臨場感がとても高まりますし、ハイハットやウッドベースのキレや抜けがとても良いです。
空間的な広さもあって、それが無理にイヤホンだけど頑張って作ってみましたという広さではなく、ヘッドホンやスピーカーのような開放型っぽい雰囲気(さすがに同等とまではいきませんけど)を引き出してきます。
純粋に周波数特性や歪み率といったスペックではまだまだ上がありますけど、音楽に向き合う純度みたいなものが高いイヤホンだなと感じている次第です。
246月
VictorのMCカートリッジ「MC-1」を入手しました。
ダイレクトカップル方式の初号機となるカートリッジで以前から気になっていましたが、動作確認ができているものが滅多に出てこないんですよね。
発売当初の販促用レコードだったロッシーニの弦楽ソナタがお気に入りなこともあって、それを当時の純正組み合わせで聴いてみたいなという理由もありました。
状態だけざっと確認したら早速そのレコードから聴いてみますと、まず第一印象はS/Nが良い感じがするところでした。
シバタ針だからというのは多分関係ないと思うのですけど、サーフェスノイズが他のカートリッジだと気づかないくらいではあるものの、そこそこ出ていたんだなと気づくような感覚です。
音傾向としては意外と柔らかい感じで、2面くらい聴いていくとさらに透明感が出てくるような感じです。
コイル部分のギャップやダンパー等も当時そのままとはいかないはずですが、歪みはむしろ少ないくらいのようですし、とりあえず現状はそこまで気にしなくても良い感じなのかなと思われます。
ベリリウムらしい華やかさみたいなものは多少はありますが、全般には高域のクセは少ないほうでしょう。
音は意外と前に出てくる印象で、ここはSONYのヘッドアンプで駆動力に問題ないからかもしれません。
SONYのカートリッジよりは間接音を豊かに表現する印象で、中低域に厚みがあるからか、コントラバスの胴の響きがとても豊かでかつ明瞭です。
音数はかなり多めでデジタルに近づくようなところもありつつ、当時のVictorっぽさといいますか、若干の昭和風味で厚めなこってり感も併せ持っているように感じられます。
またスピーカーの外側まで音の広がりがあるというのも印象的で、歪みが少なく情報量が多くワイドレンジですし、オーディオ的魅力という点では私にとってはもう満点といっても良いくらいのカートリッジではあります。
ただここが不思議というか相性なのでしょうけれど、大変音質は良いのだけどなんとなく聴き流してしまう傾向があります。
臨場感、スリリングさがやや希薄なためなのか、アナログレコードらしい色付けが少ないからなのかは分からないですけど。
とはいえ、気に入らなければすぐ他のカートリッジに交換してしまうはずで、装着してからはリード線すら替えずにそのまま装着しているのですから、結局は満足しているのでしょう。
次に他のカートリッジに交換した時に明確な認識ができるのかなと思いつつ、リード線や多少のセッティング(あまりこだわらないほうですけど)も見直したりしながら楽しく使いこなしていけたら良いなと思っています。
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226月
EFFECT AUDIOのイヤホンケーブル「Virtuoso」の2pin/4.4mmを導入してみました。
MMCXのをMacbeth Tiに導入して取り回しも音もなかなか良好だったので、2pinの初代Maverickにも合うのではないかなと。
ちなみにそれまではLuminox AudioのDay for Night(2.5mm)をつかっていました。
Day For Nightは徐々に緑化が進んできつつあるのもあってか、それよりかなりダイレクトな感じに音が変化しました。
ケーブルは細いけど低域はしっかり芯があってMaverickの低域はダイナミック型だったなと改めて思い出すほどです。
それまでの滑らかな感じも悪くはなかったですけど、Maverickの多ドラっぽさがしっかり出るのはVirtuosoのほうでしょう。
ダイレクトっぽさは強まりつつも、中域はやや柔らかめな傾向も残っていてイヤホンの特性に素直な印象を受けます。
広がりも増していて、そちらは4.4mmでセパレーションが向上した効果かもしれません。
取り回しはDay for Nightもわりと良いほうでしたが、さらに細いおかげで装着の安定感も向上しています。
プラグ部分の加工はEFFECT AUDIO全般にそうですがちょっと心許ない部分もありますけど、接触不良が出ればConXなどに交換するのも良いでしょう。
最初からConXな最近のケーブルも気になってはいますが、接点が増えるという要素もあるでしょうし今のところはこの時期あたりを狙って入手してみるのも面白いかなと思っています。
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216月
HIFIMANのイヤホン「RE800 silver」を入手しました。
以前から気になっていましたがリケーブルできなかったり、見た目が安っぽいのもあったりで見送っていました。
発売当時はそのわりに高価だったというのもありますが、今ならそこそこお手軽に入手可能です。
こんなに小さくて大丈夫かなと思うくらいの「おまけイヤホン」みたいな外観ですが、堂々たる音でビックリします。
実質カナルなのですが、そういう詰まった感じが少なく、小さいくせに余裕のあるサウンドで、ヘッドホンっぽいという噂はたしかにその通りかも。
さすがに開放型とまではいかないですけどね。
イヤーピースもたくさん付属していて2段キノコが標準だと思われます。
奥に入るほうが高域が伸びる印象で、最終的にはSpiralDotをチョイスしました。
最近流行りのシリコン系よりは若干ゴムっぽさの残るイヤーピースのほうがまとまり具合が良いみたいです。
装着がしっかりしていないとラジオかと思うようなナローレンジになってしまうので、イヤーピースは選ぶほうだと思われます。
面白いのは片耳しか装着してない状態でも音が痩せないところでしょうか。
リケーブルできない、ごく普通の見た目のケーブルもセパレーションがなぜか良いですし、取り回しも良好です。
中高域がちょっとシャリつく傾向はありますが、HIFIMANのヘッドホンに通じる空気感再現度の高さが魅力かなと。
能率はあまり良くない(公式にはインピーダンス:60Ω,感度:105dB)ようで、見かけと違ってアンプ側の駆動力はそれなりに必要そうです。
だからこそ最近のパワフルなDACやDAPで使ってみると本領発揮してくれる側面もあって、今更ながらなかなかの満足度のイヤホンです。