最近はPCオーディオというジャンルが確立されてきつつありますが、実際にはパソコンは大いなるノイズ源という部分もあって、そこにはまだあまり手が入ってないのも実情かと。
オーディオ用のUSBインターフェースカードとか、SSD搭載の静音設計の専用PC、それに先日出たDELAブランドのNASなどもありますが、ノイズ源を断つような方向性はまだ少ない印象です。
そんな中、ノイズ源の大きな要素でもありそうなPC電源にトロイダルトランスを使ったものが登場してきたようで。
オリオスペックから出た「ATX準拠45W出力PCオーディオ用電源」がそれで、お値段は53,000円だとか。
この電源、昨年発売されたオーディオPC「Ritmo DSDPlay PRO」に使われているんだそうで、オーディオ用の外部電源でも有名なFIDELIXと共同開発したんだとか。
通常の電源とほぼ同じ大きさに収めてあるので、定格出力は12V/3.6Aとかなり小さくてこのお値段になるのは、逆に言えば通常のスイッチング電源がいかにコストパフォーマンスが高いかということでもあります。
ACアダプタータイプの「Ritmo専用PCオーディオACアダプター 19V/2.3A」もあるので、こういう具合に本体部分は外付けにしても良かったのかな、という気もしますが、そうなるとさらに価格が高くなるし…という妥協点でしょうね。
うちのリニアタイプの安定化電源「GSV500」では15Vまでしかいけませんが、12Vの内蔵タイプの定格くらいならなんとかカバーできるかも。
調べてみるとATX電源を安定化電源に流用するというのはたくさん出てきますが、逆は見かけないようですねぇ。
PATAやSATAへの供給電源もありますから、単純に12Vだけというわけにはいかないから、というのもあるのでしょうが、そうなると今回のPC電源もそこは別回路が組まれているんでしょうか?
個人的にはスイッチングでもきちんとノイズに配慮したものであれば良いのかな、という気もしますけど、そうなると商品としての訴求力に欠けるのかもしれません。
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