Ubuntuを試す機会が年末にありましたが、その時にLinuxにはDNSの
キャッシュが標準装備されていないのを、初めて知りました。
WindowsやMacでは、DNSがキャッシュされるので、一度見たサイトの
DNSを再び引く必要がないんですよね。
本来は軽いUbuntuですから、DNSキャッシュを実装すれば、速度は
他のOSに負けないはずなんです。
ということで、DNSキャッシュとして、「dnsmasq」というDNSサーバを
インストールすることで、ここを高速にしちゃいましょう。
まず、端末を起動します。
そこで以下のコマンドを実行すれば、dnsmasqのインストールが
出来ちゃいます。
sudo apt-get install dnsmasq
最初にパスワード、途中で確認メッセージが出るので、そこでYを押す以外は
何も操作はなく、楽ちんインストールです。
そして、DHCPにしてあるのでしたら、以下のファイルを編集します。
sudo nano /etc/dhcp3/dhclient.conf
上のコマンドで、エディタが起動しますから、以下の行を追加します。
すでにコメント行があるので、頭の「#」を取るだけでもOKです。
prepend domain-name-servers 127.0.0.1;
基本的にはこれで完了。
あとは再起動すれば、DNSのキャッシュが効くようになっているはずです。
ちなみに、ちゃんと動いているかの確認は以下のファイルを開いてみれば
わかります。
sudo nano /etc/resolv.conf
以下の行が追加されていれば、問題なく動いています。
nameserver 127.0.0.1
ちなみに、dnsmasqのアンインストールは以下のコマンドで出来ます。
不要だなぁと思ったら、設定ファイルを元に戻して、アンインストール
してください。
sudo apt-get remove dnsmasq
なお、固定IPを使ってる場合は「dhclient.conf」というファイルはないので、
「/etc/network/interfaces」の中の”dns-nameservers”という項目の先頭に
127.0.0.1を追加してあげれば良いです。
あと、dnsmasqはDNSサーバなので、本来は他のマシンから使えないように
設定するほうが良いのですが、まぁ実用上は上の手順だけで十分でしょう。
念のため、他のマシンから使えない設定は「etc/dnsmasq.conf」の中に
“listen-address=127.0.0.1″という指定をすればOKです。
以上の操作で、UbuntuでのWebブラウジングがずいぶん快適になるので、
良かったらお試しくださいませ。
ただし、コマンド操作などを伴いますので、くれぐれもご注意を。
以上の手順は以下のサイト様を参考にさせていただきました。
http://gihyo.jp/admin/serial/01/ubuntu-recipe/0020