must de Cartierの万年筆「Oval」を見つけてゲットしました。
カルティエにしてはえらくお手軽なお値段だなぁと思いましたが、実はこの万年筆、名前のとおり、楕円といいますか、偏平なカートリッジを使うものなんですね。
最初、上の部分が飛び出すのに気づいた時は、てっきり吸入式なのかと思いました。
そもそもカルティエの最初の筆記具が楕円型万年筆だったそうですから、これもその1976年前後の製品でしょうか。
空のカートリッジは付いていたので、注射器でこれにインクを入れて試してみますが、一向にインクが出てきません。
当初はかなりの汚れでしたから、一昼夜ほど、ぬるま湯に漬けておきました。
しかしそれでも一向にインクは出てこず、インク詰まりに大苦戦しました。
後日ご紹介しようと思うインククリーナーも使いましたし、少量のアルコールを足したり(これはホントはあまりオススメできない)しましたけど、やっぱり詰まります。
数回振ると、なんとか使えるレベルまでにしかなりません。
さらにインクカートリッジにクリーナー液を詰めて押し出してみたりしていたら、とうとうカートリッジが割れてしまいました。
純正インクもまだかろうじて入手可能なんですが、通販で探した限りでは本国取り寄せしかなく、インク詰まりが解消していない状態ではちょっと高価なカートリッジに手を出す気にはなれません。
機会があったら、都内の専門店で聞いてみようかなとは思っていますが…。
ギミックとしては非常に凝っていて、キャップトップを押し込むとクリップが飛び出してみたり、楕円で薄型なので転がらず、胸ポケットにも挿しやすいとか、良いアイデアなんですけどね。
とりあえずお蔵入りにはなりましたが、色々お勉強になりました。
ちょっと当面は、動作未確認の古い万年筆は避けておこうかとは思いますけどね。
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