本屋さんで「カメラは時の氏神」という本を見つけました。
カメラは時の氏神―新橋カメラ屋の見た昭和写真史 柳沢 保正 光人社 2008-01 by G-Tools |
この本、あの「ウツキカメラ」の店主さんが書かれてるんです。
新橋にあった有名なカメラ店さんですが、私が銀座勤務に
なった時には、もう既になくなっていました。
本によると、2005年に閉店になったんですね。
戦時中の新聞写真部員だった頃から、戦後の開店した頃の
話などが、当時の写真も交えて紹介されています。
戦争が終わってすぐの頃は、主に駐留米軍の方々がお客さん
だったりしたようですね。
その後、新橋と銀座はカメラ店のメッカとして繁盛するわけですが、
その後の量販店の進出などで、今はどちらかというと新宿に中心が
移った感じになってますよね。
「カメラのきむら」の発祥の地でもある日本橋なんかは、もっと
カメラからは縁遠い場所になってしまってる気がしますが。
こういう名店がなくなってしまうのは寂しいところですが、店を
閉めたからこそ語れる部分もあるでしょうし、この本はそういう意味で
とても興味深いカメラの昭和史、という感じでした。