クマデジタルさんが「EOS 5D Mark IIの廉価版は成立するのか?」
というエントリーをされていたので、私もちょっと考察してみることに
しました。
私の個人的な結論は「廉価版は成立しうる」と思います。
とはいえ、撮像素子のコストがかかるという部分は、どうしようもなく、
画素数を減らすのも、長期的に見れば、シリコンの消費量に変化は
ないわけで、あまり効果がある方法ではないでしょう。
むしろ、コストを下げるのはメカニカルな部分やボディそのものの
ほうかと。
まず、光学系では高価なプリズムを使わず、ペンタダハミラーに
すれば、かなり安くなるはず。
視野率なども、EOS kiss X2などはダハミラーなわけですし、それほど
大きな問題ではないし、高級版との差別化もできます。
あと、耐久性や高速シャッターでコストのかかるシャッターは
高速側は電子式にし、フォーカルプレーンシャッターを思いきって
省略あるいは簡素化することが可能かと。
これもNikon D70などでは使われていた手法ですし、十分使える
コストダウン手法でしょう。
もちろん、高輝度部でハロが出やすくなるなどの欠点はありますが。
また、SONYなどと違い、CanonとNikonは本体内手ぶれ補正がないので、
その分、コストを下げやすいというメリットがあるかと。
キットレンズをISなしにすることでも、コストダウンは可能でしょう。
まぁ、銀塩時代はEOS 100あたりもランクとしてあったし、極端な話、
kissだって銀塩ではフルサイズだったのですから、メカニカルな部分の
コストダウンのコツは、既に確立されているはずです。
むしろ、視線入力などを付加して、EOS 55クラスの感じで仕上げて
きたら、面白いかもしれません。
EOS 55が当時、88000円だったので、10万円台も夢ではないかも。
今年はフルサイズ元年といったところですから、来年はフルサイズの
低価格化が競争の中心になってくるのかもしれません。
(当サイトでは、Amazonアソシエイトをはじめとした第三者配信のアフィリエイトプログラムにより商品をご紹介致しております。)
4 Responses
9月 19th, 2008 at 10:56 PM
問題はフルサイズの廉価版がウケるかというものありますね
普通の方は、安ければなにもフルサイズでなくてもkiss X2でいいし。
マニアは意味なく高いことにステイタスを感じる人もいるし。
フル中級機とAPS上位のニッチが市場として成立するかにかかっているかもしれませんね
9月 19th, 2008 at 11:07 PM
SKY ONEさん、コメントありがとうございます。
むしろ、今のD300クラスのリプレースになるのでしょうね。
Canonには、現状、そのクラスが手薄かと。
さらに将来的にはエントリーモデル以外は
フルサイズになっていくのかも。
エントリー以上のクラスでは、銀塩からのリプレースが
まだ潜在的に需要が眠っているように思います。
その辺りの方は、35mmのほうが馴染み深いというのも
あって、フルサイズが好まれそうな気がします。
個人的には、撮る楽しみがあるカメラとしての感触のほうが
大切だと思うのですが。
結局、デジタルは消費財ですからねぇ。
そこが残念なところです。
9月 19th, 2008 at 11:10 PM
こんばんはー。クマデジタルです。
>問題はフルサイズの廉価版がウケるかというものありますね
そう、そうなんですよ。MacBSさんご提案のようにメカをけちっちゃうと、
50Dよりチープなカメラができそうな…(汗
>撮る楽しみがあるカメラとしての感触のほうが
>大切だと思うのですが。
キヤノンはちょっとその辺、希薄ですからねぇ…。
9月 20th, 2008 at 11:41 AM
Kumadigitalさん、コメントありがとうございます。
ある意味、D700もD300よりケチった部分もありますからね。
メカ重視かフルサイズ重視か、という方向性があってもよろしいかと。
まぁ、5Dもメカはお世辞にも良いほうではないので、
そういう意味では、他社の動向次第で、5D MarkII自体の
値下げで対抗するつもりなのかもしれません。