クマデジタルさんが「EOS 5D Mark IIの廉価版は成立するのか?」
というエントリーをされていたので、私もちょっと考察してみることに
しました。
私の個人的な結論は「廉価版は成立しうる」と思います。
とはいえ、撮像素子のコストがかかるという部分は、どうしようもなく、
画素数を減らすのも、長期的に見れば、シリコンの消費量に変化は
ないわけで、あまり効果がある方法ではないでしょう。
むしろ、コストを下げるのはメカニカルな部分やボディそのものの
ほうかと。
まず、光学系では高価なプリズムを使わず、ペンタダハミラーに
すれば、かなり安くなるはず。
視野率なども、EOS kiss X2などはダハミラーなわけですし、それほど
大きな問題ではないし、高級版との差別化もできます。
あと、耐久性や高速シャッターでコストのかかるシャッターは
高速側は電子式にし、フォーカルプレーンシャッターを思いきって
省略あるいは簡素化することが可能かと。
これもNikon D70などでは使われていた手法ですし、十分使える
コストダウン手法でしょう。
もちろん、高輝度部でハロが出やすくなるなどの欠点はありますが。
また、SONYなどと違い、CanonとNikonは本体内手ぶれ補正がないので、
その分、コストを下げやすいというメリットがあるかと。
キットレンズをISなしにすることでも、コストダウンは可能でしょう。
まぁ、銀塩時代はEOS 100あたりもランクとしてあったし、極端な話、
kissだって銀塩ではフルサイズだったのですから、メカニカルな部分の
コストダウンのコツは、既に確立されているはずです。
むしろ、視線入力などを付加して、EOS 55クラスの感じで仕上げて
きたら、面白いかもしれません。
EOS 55が当時、88000円だったので、10万円台も夢ではないかも。
今年はフルサイズ元年といったところですから、来年はフルサイズの
低価格化が競争の中心になってくるのかもしれません。