Kodakが、従来の撮像素子に比べて2~4倍も高感度な新しい
CMOSセンサーを発表したそうで。
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/other/2007/06/15/6455.html
これまでに高感度対応のものというと、フジのハニカムCCDが
ありましたが、今回はこれまで主流だった「ベイヤー配列」から
脱却した、新しい色配列を使った仕組みになってるようです。
詳しくは、下のdpreview.comの記事が詳しいでしょう。
http://www.dpreview.com/news/0706/07061401kodakhighsens.asp
ベイヤー配列では、センサー上の光の半分を緑に、残りを赤と青と
しているわけですが、今回の方式では、半分を全透過として
輝度情報用にし、残り半分を緑、さらに半分を赤と青としています。
センサーが高画素がしたおかげで、画素数よりも高感度や
ラチチュードを重視した手法ともいえるでしょう。
ベイヤー配列自体、Kodakの発明なわけで、今回もKodakが先手を
打ち出してきたことになりますね。
ただ、配列の構造や透過率を変化させるなど、ちょっとした『工夫』を
すれば、特許の問題は回避できるかもしれません。
個人的には、オリンパスのE-1後継機あたりに、これに似た技術の
ものが搭載されると面白いのになぁと思います。
E-510と比較して、さらに高画素化しても意味がないわけですから、
そうしたテクニックでハイエンドを目指してくれると面白そうです。
いずれにせよ、あまり良い印象でなかった高画素化も、ベイヤー
配列から脱却して利用すれば、有意義なものになりそうで、
今後もデジタルカメラは進化の余地がまだまだありそうです。