最近、良くネタをいただいてる「クマデジタル」さんより。
月刊asciiの表紙が、ミニチュアっぽい実写の写真を使っているのを
ご存じでしょうか?
月刊 ascii (アスキー) 2007年 11月号 [雑誌] アスキー 2007-09-22 by G-Tools |
この写真を撮られている写真家さんこそ、今をときめく本城直季さんです。
small planet 本城 直季 リトルモア 2006-04-08 by G-Tools |
写真の撮影手法に「アオリ」というのがありますが、本来はこれは
絞りが浅くても遠くから近くまでピントを合わせるためにフィルム面を
相対的に傾ける手法です。
これを逆手にとって、わざと前後の被写界深度を浅くしているのが
本城さんの写真、というわけです。
ちなみに撮影に使われているカメラは4×5判のトヨフィールドで
レンズはシュナイダーのアポジンマー180mmなどの標準~望遠系を
使った方が歪みが目立たないんだとか。
NikkorやCanonのEFにもアオリができるレンズはありますけど、
やはりこれが簡単にできるのは大判でしょう。
アオリにもシフト、ライズフォール、スイング、ティルトの4種類があって
これが自在に出来るのはやっぱりあの蛇腹のおかげですし。
おそらく本城さんはデジタル処理での細工はされていないはずです。
ただ、Photoshopを使えば、わりと簡単に似たような写真は作れますね。
下のサイトの説明が詳しくて分かりやすいかと思います。
http://aska-sg.net/pstips/tips/pages/sentakuhanni-quickmask-01.html
ちなみに、写真は上から俯瞰で見下ろしたような写真のほうが
効果が出やすいそうです。
私もレンズ押し当て作戦で、疑似シフトとか出来ないかなぁと、
ちょっと試してみましたが、なかなか思うようにはいきませんね。
ああいう写真も撮影場所などのノウハウが必要なようです。