YOUのデジタルマニアさんで、最新のニコン標準レンズと50年前の
Nikkor 5.8cm F1.4をD3xに装着して比較しているサイトを見つけました。
コマ収差を除けば、5.8cmのほうが優秀なくらい、という結論には
なんとなく理由はわかっていても、やはりびっくりです。
この「5.8cm」は隠れた人気でして、今でも出物があると結構な高値で
取り引きされています。
ノクトニッコールという化け物は別にすれば、その写りはなかなかのものらしいです。
58mmという焦点距離になったのは、当時としては一眼レフ用のレンズとして
F1.4で50mmに近い焦点距離を画質を守って実現するのが難しかったから
という理由のようです。
フランジバックが結構あるので、広角になるほど設計が難しくなるんですよね。
その点でも最新の50mmより少し有利なわけです。
さらに大きいのは、当時は硝材の自由度が高かったという点です。
今は環境問題が厳しいですから、放射性元素や鉛などの添加物が使えず、
硝材の性能を出すのが大変だと思います。
その分、コーティングとかコンピュータによる設計、非球面レンズなどで
カバーできる面もあるかと思いますが、やはり大きなハンデなのでしょう。
あと、これも意外かもしれませんが、明るいレンズよりも少々くらいレンズのほうが
性能が良いケースが多々あります。
標準レンズだと、F2あたりが性能が出しやすいのか、名品がいろいろと
残されているレンジだったりします。
Nikkorでも「NIKKOR-H AUTO 1:2 f=50mm」あたりが評判が良いようです。
《中古良品》Nikon Auto Nikkor 50mm F2
いずれにせよ、新しいほど性能が向上しているように思われがちですが、
意外とそうでもない一面があるというのは、ご存じない方も多かったのでは
ないでしょうか。
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