先日出た「日本カメラ」にも記事がありましたが、レンズというのは基本的に
絞ればシャープになりそうなものですが、あまり絞りすぎると、逆に
ぼやけてくる、というお話を書いてみようかと。
日本カメラ 2009年 05月号 [雑誌] |
光学的には「回折」という現象によって、絞り込みすぎると、光が滲むわけです。
理論としてはわかっていますが、実際に試してみると、なるほどね、と思った
次第です。
雑誌の記事や私の経験からいっても、一番シャープになるのはF8くらいかなぁ
という気がします。
被写界深度の都合上、絞らざるをえないこともありますけれど、F11くらいに
とどめたほうが良いのでしょうね。
私はどちらかといえば、大口径開放が好きですから、あまり絞らずに撮ることが
多いですね。
レンズが小さいほど、この「回折」の症状は起こりやすくなるようで、コンパクト
デジカメでは、F4あたりからぼけ始めるんだとか。
被写界深度もそもそも開放から深いわけで、開放で使うのがベストなのかも。
デジタルだと、絞れば、撮像素子に付着したゴミも目立ってくるわけですし、
むやみに絞るメリットはないということになりますね。
明るい場面だと、NDフィルタを使うほうが良いこともあるでしょう。
私も使っているPowerShot G9にはNDフィルタが内蔵されているので、これを
活用するのが良さそうです。
デジタル一眼では、フィルタ径が大きいと、結構なお値段ですし、大きめのものを
持っておいて、ステップアップリングを使うのが良いかと。
あと、NDと同じ効果がありつつ、偏光も楽しめるPLフィルタを使うのがオススメです。
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光学的なことだけが写真を決めるわけではないので、あまり神経質になる
必要はないのですが、絞ればシャープと過信するのはNGなのだ、ということですね。