田中希美男さんのブログ「Photo of the Day」によると、SONYの第一弾
一眼レフデジカメ「α100」に搭載されているDレンジオプティマイザーは
イギリスのアピカルという会社が開発したものだそうで。
ソニー 【7月21日発売】【1020万画素】一眼レフデジカメ
α100ボディ DSLR-A100
実際、その会社のニュースリリースでもα100で採用されたことが記載
されていました。
技術的には、単なるガンマ補正やトーンカーブの調整といったものではなく、
画像の濃淡をスプラインなりの曲面で近似して、その曲率を調整することで
画像のダイナミックレンジを補正するような内容のようです。
私の拙い説明よりも、下の解説デモのムービーをご覧になったほうが
良くわかると思います。(^^;
http://www.apical-imaging.com/technology_drc.html
要するに、「覆い焼き」や「焼き込み」のようなことを自動でやってくれる
ようなイメージですね。
さらに、それを曲面で処理していますから、境界が不自然になることも
少ないと予想されます。
ただ、こうした技術はプリンタやDPEでも取り入れられていますから、α100で
撮った画像を印刷なり印画なりした場合、処理が二重にかかってしまう
可能性があります。
そうした場合、一部が不自然になったり、干渉縞のようなものが現れたりする
可能性は否定できないかもしれませんね。
なお、DレンジオプティマイザーはRAWでは無条件にオフになる、ということですが、
基本的にRAW=CCDの生データですから、これはある程度、仕方ないかも
しれません。
ただ、Nikonの「D-ライティング」のように、純正の現像ソフトで同等の処理が
出来るようになっていると良いですね。
個人的には、こうした技術が必要になるのも、JPEGが8bitだから、というのが
大きいのではないかと思います。
早く、16bitに対応する新しいフォーマットが定着してくれると良いのですが…。