発売が待たれているオリンパスのマイクロフォーサーズですが、
ちょっとフライング気味に、役員の方が「PENのフィロソフィーを持ったカメラ」
として紹介したそうで。
PENの名前を挙げると、一部の古くからのファンは喜ぶかと思いますが、
ペンをご存じない方のほうが多いかもしれませんね。
「OLYMPUS PEN」はフィルム時代のコンパクトカメラで、普通の35mmカメラの
半分の面積で撮る、いわゆるハーフカメラです。
ペンの歴史に関しては、オリンパスのページに詳しく解説されています。
http://www.olympus.co.jp/jp/corc/history/camera/pen.cfm
初期の機種はビューファインダーの目測ですが、マイクロフォーサーズの
印象に近いのは、一眼タイプの「PEN F」シリーズかもしれません。
で、「フィロソフィー」ですが、語源からいくと「知恵を愛すること」という
意味だそうです。
ペンの知恵の根源といえば、ペンシリーズやOMシリーズの開発者である
米谷さんと言っても過言ではないでしょう。
ペンが生まれた理由は「作るならライカと併用できるカメラを!」といった考えが
ベースにあったと思います。
また、そのユニークな発想は「8割が賛同する発想には新しさがない。
2割の人たちの支持があるうちに実行」というポリシーから生まれたのだとか。
「オリンパス・ペン」の挑戦 (クラシックカメラ選書) 米谷 美久 by G-Tools |
そういう意味からすると、今度出るマイクロフォーサーズはデジタル一眼との
共存を前提とした、新しいスタイルのカメラになるのでしょうか。
PENを持ち出したからには、それに匹敵するヒットにつながってほしいなぁと
思っています。