ピンボケや手ぶれした画像を先鋭化する技術「TepinAuto」が
国内特許を取得したんだそうで。
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/other/2007/03/08/5766.html
内容としては、「画像ザラツキ度値・計測」、「光子拡散逆算法・
画像鮮明化」、「手ブレ状態・推測」などから構成されるとのこと。
これでも画像処理屋の端くれなので、一応、ざっと処理の概要を眺めて
みましたが、基本的には「適応型シャープネスフィルタ」って感じで、
手ぶれ補正とまではいかないように感じました。
特に数pixelくらいのブレであれば効果もあるでしょうが、今のデジカメ
画像の画素数からいくと、手ぶれはヘタすると100pixelオーダーで派手に、
しかも複雑にぶれますからねぇ。
これに対応しようとすると、とてつもなく大きなフィルタサイズになって
しまう気がします。
ただ、ピンボケについては多少効果がありそうに思います。
もっと言えば、被写界深度を浅くするような効果が出る気がするので、
ケータイなどで近接撮影への対応をAFなしで広げたりできるかも。
あと、レンズの周辺部のコマ収差などを減少させるフィルタとしても
応用ができるのではないかと感じました。
まぁ、画像処理は海外に負けている感があるので、こういうものが
少しでも国内から生まれてくれるのは良いことだと思います。