スピーカーの周波数特性を測るのにこれまではWindowsのMySpeakerやMacのiSpectrumを使っていましたが、もう少し気軽に測れないかとiPad用のアプリを探して見つけたのがSpectrumViewです。
当然ながらお手軽にとなると外部のオーディオI/Fは使いませんから、iPadの内蔵マイクになりますが、意外と良い感じで捉えてくれます。
メイン表示は上のようなスペクトログラム(声紋とかで見慣れてるかな?)ですが、スペアナ表示も搭載されています。
サンプリング周波数も最大48kHzまで指定できますし、50サンプルを積分しての表示もできて、よく考えられたUIです。
iPad miniで使いましたが速度も十分で、超高域こそ確認できませんけど、結構便利ですね。
ただ対数表示でないので、低域側が見づらいのが欠点でしょうか。
そこら辺りはおそらく有料版のSpectrumView Plus
その用途のほうですが、自分のシステムチェックに使ってみました。
6kHzあたりに軽いディップがあるようで、これを参考にAudirvana Plus 1.5から新たに搭載されたAudio Unitsの機能でグライコを呼び出して6kHz周辺を少し持ち上げてみると、なるほどたしかにスッキリした音の印象になります。
実際にはルームアコースティックに何らかの問題があるはずで、その原因をつぶす方向でトライしてますけど、手当たり次第にやるよりは参考になります。
グライコに関してはオーディオの世界ではルームアコースティックで対処すべきとして批判的な意見が多いですけど、限られた住環境の中では部屋の配置ではどうしようもないことがあるんですよね。
ただ、残響時間なども絡んできますから、単純なイコライジングだけでは解決できない問題もありますし、両方で詰めていくのが良いのかと。
そういう意味でもPCオーディオはイコライジングがやりやすいですし、機材もDEQ2496みたいなものが気になる今日この頃です。