VAIO Zをみんぽすさんにお借りして2週間ほどが経過しまして、だいぶ手になじんできた感じです。
しかし、その性能はまだまだ全てを使いこなせていないかも。
とりわけ、CPUパワーは素晴らしく、私の用途ならば持て余すほどのスペックです。
お借りしたマシンはCore i7 M620(2.67GHz)で、以前も紹介したCPU比較表によれば、Northwood換算値で8300というスコアを誇ります。
私のメインマシンであるiMacがCore 2 Duo 2.16GHzですから、5000程度です。
ML115 G5だと4300ですから、ほぼ倍のスペックですね。
HD動画を再生してもCPU使用率が数%程度というのにはちょっと驚かされました。
さらにメモリも8GB、そして512GBのSSDですから、これで不満だったら、使えるマシンはそうないでしょう。
それでいて、格段に軽量なのですから、技術の進化はすごいものです。
カスタマイズにより重量は異なってきますが、店頭モデルなら、MacBook Airと同じ1.36kgなのですから、それは軽いはずです。
ただし、良いことばかりともいえない部分があります。それは発熱です。
本体左側面にファンが付いていますが、高負荷になると、そこからの発熱はかなりのものです。
ドライヤー並みの熱風が吹き出してきますから、CPUパワー並みに驚かされます。
どのくらい発熱してるのか気になったので、CPU温度を計測してみました。
計測には「Core Temp」というフリーソフトを用いました。
なお、VAIO Zには負荷に応じてGPUを切り替える「DYNAMIC HYBRID GRAPHICS SYSTEM」が搭載されています。
まずはこれを「AUTO」にしての計測です。
定常状態では60℃程度ですが、RAW現像などの負荷がかかる状態にすると、90℃に近い温度になっています。
まだ夏場ではないですし、涼しい場所で駆動させているので、まだマージンがありますが、ちょっとこわくなるくらいの温度上昇ですね。
これを「STAMINA」モードにしますと、定常時は50℃弱、負荷がかかっても70℃台に軽減されます。
CPUの発熱もありますが、GPUの熱もあって、両方がフル活動すると排熱が処理しきれない面があるのかもしれません。
ただ、あくまでもお借りしたのは試作機ですので、実際の販売モデルではもう少し軽減されている可能性もあります。
ファンからの熱以外にも左の底面も負荷がかかれば、かなり熱くなりますし、膝の上での使用時はできればスタミナモードに切り替えておいたほうが無難かも。
性能も重要な要素ではありますが、あまり高い温度で動作させていると寿命にも影響する懸念もありますし、デスクなどで使用する場合もノート用のクーラーを併用したほうが良いかもしれません。