• 297月

    先日、「フィルム生産激減で遺跡発掘写真が大ピンチ」という記事を
    見つけたのですが、最初はちょっと内容がわかりませんでした。

    「フィルムはあと数十枚分しかない」とか書かれていたんですが、いくら
    フィルムが減っているとはいえ、普通のフィルムは、さすがにそこまで
    ひどくはないですからね。

    で、よく読んでみると、赤外線フィルムのことなんですね。
    そういえば、赤外線フィルムはすっかりなくなってしまいました。

    なんとか一般用途のフィルムは価格上昇くらいで持続していますが、
    ポラロイドフィルムとか、そういう周辺から危機を迎えているんですね。

    デジタルでも赤外線撮影は可能ですが、やはり保存性の問題があるようです。
    記事の中では「データの破損を防ぐため2台のハードディスクで保存」なんて
    書いてありましたが、HDDなんて安全とはとても言えないですよねぇ。

    以前いた会社では、書類はマイクロフィルムに焼き込んで保存していました。
    これは場所も取らないし、かなり便利でした。
    ただ、これに使うフィルムあたりも、今後が危険かも。(^^;

    普段の写真についても、長期間の保存を考えるなら、モノクロフィルムで
    撮るのがベストですよね。

    愛犬やお子さんの写真など、今しか残せない写真は、ぜひモノクロで
    印画紙に焼いて、大切に残してあげてほしいなぁと思います。

    Filed under: FilmPhoto
    2009/07/29 11:58 am | 2 Comments
  • 267月

    以前、会社の講習を受けたときに、フィルムには「DIRカプラー」というものが
    存在することを知りました。

    「なんじゃそりゃ?」というのが、ほぼ大多数の方のご意見かと。
    カプラーというのは光や色に反応するものでして、DIRというのはその中でも
    「現像抑制剤放出型」と呼ばれるものです。

    さらに分からなくなったかもしれませんが、実際の役目は色の境目を
    はっきりさせたり、純色に近いもので色の濁りを抑える働きをしてくれます。

    ご存じの通り、デジタルでもフィルムでも色は三原色に分けて検出される
    わけですが、たとえば真っ赤な花を写した時には、できるだけのその赤さを
    強調してほしいですよね。

    いわゆる「記憶色」ってものですが、実際には少しだけ青が混じっていたり、
    緑色っぽかったりとかするわけです。

    そこで赤が強く感光したら、このDIRカプラーの出番です。
    「ここは赤だからね!」というわけで、他の青や緑の成分が発色しないように
    押さえ込んでしまうんです。

    あの薄いフィルムの中で、こんな細かいテクニックが働いているとは、
    ちょっと知らなかった世界な感じでしょ?

    フィルムの発色がデジタルとなんとなく違うのは、こうした長年の技術の
    積み重ねによる部分も大きいのかも。

    ただ、デジタルこそ、むしろこうした画像処理はやりやすいはず。
    単純に彩度を上げるだけではちょっと違うので、一番近い感じのものが
    何かないかなぁと探してみたら、Photoshopの「特定色域の選択」が
    かなり近い処理ですね。

    例えば下の写真、少し黄色の発色が良くありません。

    特定色域の選択で修正前
    特定色域の選択で修正前 posted by (C)MacBS

    これを「特定色域の選択」で修正した結果が、これです。

    特定色域の選択で修正後
    特定色域の選択で修正後 posted by (C)MacBS

    だいぶ記憶に近い発色になっているかと。
    彩度を上げただけとは、だいぶ違う結果なのではないかと思います。

    フィルムの場合は、これを手作業でなく、全自動でやってくれるわけです。
    やっぱりそこもすごいですよね。

    ただ、さきほども書いたように、デジタルで類似、あるいはより高度な
    画像処理は可能なはず。
    ぜひカメラに実装してほしいですし、私も気軽に使えるフィルタアプリでも
    作ってみようかなぁと思った次第です。

    Filed under: Photo
    2009/07/26 12:52 pm | DIRカプラーをデジタルでも はコメントを受け付けていません
  • 267月

    カメラ店で、キヤノンのMFレンズ「FD 35mm F2 S.S.C」を見つけたので、
    ゲットしてみました。

    FD 35mm F2 S.S.C
    FD 35mm F2 S.S.C posted by (C)MacBS

    カビこそありましたが、ヘリコイドの状態も良く、絞りも問題ありません。
    写りはどちらが良いのか、わかりませんが、旧FDは作りがしっかりしていて
    なんとなく満足感があります。

    カビは後玉の部分だったので、それほど分解することもなく、除去できました。
    FDマウントはマウント部分をバラすと、後が面倒ですからねぇ。

    F2ということもあって、広角のわりにはかなり長い鏡胴です。
    28mmと35mmのF2が揃ったし、次は24mm F2.8あたりかなぁ。


    《中古並品》Canon New FD24mm F2.8

    FDマウントはまだまだ安いので、徐々に揃えていって、いずれは
    マイクロフォーサーズあたりで遊ぶのも良いかと。
    もちろん、フィルムでもバリバリ、楽しめますしね。

    Filed under: FilmPhoto
    2009/07/26 11:28 am | FD 35mm F2 S.S.C はコメントを受け付けていません
  • 237月

    以前から参考出品されていた世界初の3Dデジカメ「FinePix REAL 3D W1」が
    とうとう8月に発売されるそうで。


    ◎15,000円以上で送料無料!SDカード2GBと液晶保護フィルムが付いたお得なセット!FUJIFILM Fin…

    CCDが二つ付いているのを見ると、なんだかKodakの「Kodak EasyShare V570」を
    思い出しますが、あれは画角が違うだけでした。

    こちらは正真正銘の3Dを実現してくれて、液晶表示も対応しています。
    撮影も楽しいけど、液晶を眺めているだけでも楽しめそうですね。

    もちろん、動画にも対応していますが、問題は再生側だなぁ。
    せっかくの3DもWebに公開するのは無理がありますからねぇ。

    一応、フォトフレーム形状のビューアは出るようですが、ディスプレイメーカーや
    パソコンメーカーと共同して、パソコンに標準装備されるようになったら良いなぁ。


    ◎15,000円以上で送料無料!SDカード2GBが付いたお得なセット!FUJIFILM FinePix REAL 3D V1+SD…

    同時に2枚の写真を撮ることも可能ですが、ステレオ写真は想定されて
    いない印象です。
    望遠と広角、カラーとモノクロなどの同時記録はできるみたいですから、
    ぜひステレオ写真も対応してほしいなぁ。

    あと、3Dプリントも受け付けるそうですが、1枚525円かぁ。
    かなり凝ったものなので仕方ないけれど、ぜひ普及して値下がりして
    いってほしいところです。

    とはいえ、P-E1もそうですが、単純な価格競争やモデルチェンジ合戦でなく、
    こういう独創的な製品が登場してくれると、ワクワクして楽しいなぁと思います。

    Filed under: DigitalPhoto
    2009/07/23 11:27 pm | 2 Comments
  • 187月

    先日ゲットしたポラロイドのデジタルカメラ「PDC2070」を持って出たので、
    ちらっと試し撮りしてきました。

    Dynamic sky
    Dynamic sky posted by (C)MacBS

    正直、トイデジということで半分バカにしていたのですが、いやはや
    なかなか良く写りますね。

    最近感じるのは、レンズって枚数が少ないほうが、色んな意味で
    ロスが少ないのかなぁと。

    もちろん、光学特性で考えれば、諸々あるのは承知の上ですが、
    どんな素晴らしい台詞よりも、シンプルな「ありがとう」とか、そういう言葉が
    胸に届くときがあるのと似ているのかも。

    天網恢々
    天網恢々 posted by (C)MacBS

    まぁ、そんなことは言っても、万能でないのは明らかなんですけどね。
    これをメインで使おうと思ったら、イライラする場面ばかりでしょう。
    時々、良いことを言う、ワガママな奴なのかも。(笑)

    バラを捧ぐ
    バラを捧ぐ posted by (C)MacBS

    ちなみに、今回のものは撮って出しではなく、Lightroomでホワイトバランスを
    若干いじっています。
    クロスプロセスっぽい加工なども似合うかもしれませんね。

    あいにく容量の多いスマートメディアがないのですが、枚数の少なさも
    良い感じの制約になって楽しいので、しばらくバッグに潜ませておこうかなぁ。

    ポラロイドといえば、PoGoと組み合わせてみるのも楽しいかも。


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    まだ少しだけポラロイドフィルムの手持ちがありますが、なくなったら
    ポラロイドのデジタルな組み合わせを楽しむのも良いかもしれません。

    Filed under: DigitalPhoto
    2009/07/18 11:33 pm | Polaroid PDC2070、試してみました はコメントを受け付けていません
  • 167月

    (7/16 13:12更新)
    NDフィルタの調達が難しくなっているようなので、代替品の情報として
    再掲載しておきます。
    ---

    7/22に観測できるという日食ですが、これを観察したいという方も
    増えてきているようで。
    九州だと、90%近くが隠れるそうで、雲がなければ、かなり良い感じに
    観察できそうです。

    隠れたとはいっても、そこは直射日光ですから、直視したら大変。
    もちろん、それは人間の目だけでなく、カメラも故障したり、最悪、
    火事になることもありえます。

    それでもカメラ好きなら、これを撮影したいと思いますよね。
    こんなケースの基本的な技としては、NDフィルタ。

    ただ、相手が明るいですから、通常のNDフィルタでは足りず、
    最低でもND400は必要かと。
    ただ、欠け始めは、それでも減光不足でしょうし、この人気で
    入手しづらくなってるようです。


    日中の長時間露出に最適な減光フィルター。KENKOケンコー カメラ用フィルター 52mm ND400 プロ…

    円偏光でないPLフィルタを二枚重ねして、90度偏光角をずらすという
    裏技(?)もあるらしいですが、今時、円偏光でないものを探すほうが大変です。

    そんな場面で使えそうなのが、ソーラーフィルタです。


    【安全に皆既日食を観測しよう】バーダー_アストロソーラーフィルターbaader planetarium(バー…

    これ、フィルム状のNDフィルタといって良いかと思います。
    太陽観測用に設計されていますから、安全性も高いですし、面積も結構あるので、
    これで観測メガネを自作しちゃうのも良いかと。

    本来は撮影用ではないので、色再現などは完璧ではないかもしれませんが、
    まぁ、モノクロで撮っても問題ないでしょう。
    ただし、必ず、対物レンズの前側に付けたほうが良いみたいです。

    まだ入手されていない方は、これをチョイスされるのも良いのではないでしょうか。

    Filed under: Photo
    2009/07/16 1:13 pm | 日食観察にソーラーフィルタ はコメントを受け付けていません