みんぽすさんにお借りしたヘッドセット「MetroFi 220vi」の3回目の
レビューは、手持ちのヘッドホンを集めて、比較試聴です。
このレビューはWillVii株式会社運営の国内最大級家電・PC・携帯・ゲームレビュー・クチコミサイト「みんぽす」から、「モノフェローズ」として...
- 商品を無償でお借りして、レビューを掲載しています!
- ブロガーへの報酬、指示は一切ないので、完全に中立なレビューです!
試聴に使用したのは、土岐麻子さんの「都会」、奥華子さんの
「三度目の冬」、そして、岡本真夜さんの「手紙」です。
iMacのiTunesとSONYのCDプレーヤー「CDP-557ESD」の双方で
ヒアリングしてみました。
なお、イコライザは使わず、各機器のヘッドホン端子で試聴しました。
まずはApple純正のヘッドホンから。
高域・低域ともなだらかに下降するかまぼこ形で、聴き疲れしない音です。
iPodにも共通する素直さを感じます。
あと一歩、低域がもう少し伸びれば化けそうな感じがしますが、付属品にしては
十分な音質かと。
次はradiusのカナルタイプ。
全てのヘッドホンの中でも、能率が良いですね。
MetroFiと傾向は似ていますが、音の純度が少し低い感じです。
やや枯れた雰囲気もあって、イギリス製ミニスピーカーといった感じでしょうか。
そして、AKGのインナーイヤー「K12P」。
こちらも能率は良いですが、radiusとは違って、はつらつとした音です。
セパレーションが良く、高域の伸び、抜けがよいですが、ややドンシャリ
傾向があり、サ行が少し耳に付くことがありました。
iTunesだと比較的バランスが良いのですが、CDになると帯域の狭さが
かなり目立ちます。
いわゆるウォークマンって感じの音のまとめ方かもしれません。
次はSONYの廉価版大口径「MDR-XD100」です。
能率はだいぶ低いですが、さすがに口径の大きなユニットで、低域が
無理せず出ているなぁと感じます。
反面、高域の純度はイマイチで、声の抜けも、あと一歩かなぁ。
AKGに余裕を与えたような感じではありますが、傾向は似ているかも。
そして、本命のMetroFi 220viです。
まず、目立つのが、アタックノイズです。
ピアノやボーカルの吹き込みなどで、ボソっとした感じの音が耳に付く
ことがあります。
言い換えれば、それだけダンピングファクターが良いのかもしれません。
中高域の抜けがイマイチで、低域がややブーミーですが、ぼやけた
印象はなく、長く聴き比べていくほどに実力を感じます。
傾向としてはAppleのものを高音質にした感じというと、わかりやすいでしょうか。
特に、中低域の厚みはオーディオ的な表現力を持っており、この魅力に
ハマると、国産メーカーっぽい音のまとめかたの他社製品では満足
しなくなるかも。
オーディオで言うと、JBLのような雰囲気を持っている気がします。
とはいえ、前回もイコライザで調整したように、帯域ごとのバランスは
少し不満も残ります。
そこで、イヤーチップを交換してみることにしました。
手持ちのカナルタイプがあまりないので、Radiusのものを使ってみます。
左が純正の最小タイプ、右がRadius付属のものです。
MetroFi 220viのイヤーピース交換 posted by (C)MacBS
交換すると、明らかに音色は変わりました。
高域が伸びて、軽くなり、音のバランスはだいぶ改善しました。
アタックもまだ少し強いですが、かなり軽減されます。
遮音性は少し落ちますが、個人的には、このくらいがちょうど良い気がします。
反面、音の純度は少し落ちましたが、イヤーピースを交換するのは非常に
効果的だと思われます。
交換用のイヤーチップはメーカーからは付属の3種類のみのようですが、
ダイソーでも売ってるらしいので、今度、それを試してみようかな。
できればメーカーからも大きさだけでなく、チューニング用のイヤーチップが
提供されると良いなぁと感じました。