273月
先日、映画「グーグーだって猫である」をDVDで観ました。
タイトルの通り、グーグーという名前の猫が登場しますが、
まずはそのグーグーの先代の飼猫「サバ」が亡くなるシーンから
映画は始まります。
サバもグーグーも漫画家、麻子の飼い猫なんですが、猫はかわいいものの、
ストーリーとしてはこの麻子を主人公に進んでいきます。
サバをなくした悲しみから立ち直ったり、不器用な恋をしたりと、
コメディータッチの内容ですが、シリアスさもちゃんとあって、
先日の「女の子ものがたり」に近い部分があるかも。
そういえば、後半の重要なシーンで大後寿々花さんが登場するんですが、
突然の登場ながら、さすがの演技を見せてくれます。
なかなか将来が楽しみな女優さんですね。
あと、物語の舞台が吉祥寺なのも懐かしかったなぁ。
井の頭線とか、結構乗りましたからね。井の頭公園は結局、行けなかった
ですけど。
映画の中に出てくるバンド名が「中央特快」っていうんですけど、
路上ライブ中に観客から「吉祥寺、止まらないじゃん」みたいなツッコミが
入るところが、なかなかシュールで良かったです。
かなり独特の雰囲気がある映画ですが、キャストのどなたかに興味が
おありなら、きっと楽しめるかと。
もちろん、猫ちゃんのかわいさもなかなかのものでしたよ。
213月
昨日は映画「ぼくとママの黄色い自転車」を観てみました。
原作の「僕の行く道」もずいぶん前ですが読んでいたので、
最初の数分を見たところで、さーっとその記憶が蘇ってきました。
ざっくり内容を書いてみると、小学生の男の子が、パリにいると
思わされていた母親が、実は小豆島にいると気づいて、愛犬とともに
父親に内緒の旅をするお話しです。
原作も涙なくしては読めない感じだったですから、映画化されたら
そのパワーもさらに強まった感じです。
ただ、原作とは微妙な違いもあり、また新鮮な感じで楽しめました。
原作では旅をいっしょにしたのは猫でしたし、移動経路もかなり
変わっています。
それ自体は良いのですけど、原作に比べるとちょっと考証がしっかり
していない部分が散見されたのはちょっと残念かな。
特に自転車での移動というのはちょっと無理があるんじゃないかなぁ。
でも、そんな細かい(?)ことを気にするより、とにかく母親への一途な思いと
それを支えてくれたいろんな出会い、そしてその末に待ち受けている結末は
やっぱり涙なくしては見られませんね。
ちなみに、エンディングテーマはさだまさしさんの「抱きしめて」が
使われていて、涙の中にも温かな気持ちでエンディングを迎えられるかと。
映画もオススメですが、原作本もずいぶん安くなってるので、そちらも
イチオシです。
193月
先日、映画「ハルフウェイ」を観ました。
北川悦吏子さんの初監督作品ですが、プロデューサーの岩井俊二さんの色が
だいぶ出ていましたね。
小樽や石狩が舞台で、なんとも甘酸っぱい青春の日々が広がります。
特に北乃きいさんは等身大の高校生を演じられていて、わがままだなぁと
思いつつも、あの頃の純粋さを思い出させてくれました。
「ハルフウェイ」というタイトルは”halfway”という単語から来てるようですが、
そのあたりも映画の中で、ほのぼのとしたワンシーンで取り上げられています。
ある意味、とてもたわいのないことで最初から最後まで進んでいきますから、
「なんじゃこれ?」と思う面も確かにあります。
特にラストシーンは「え?これで終わるの?」という感じですし。
そこが邦画らしいといえばそうですが、もうちょっとスッキリしたかったかなぁ。
ただ、それだけにあの漂うような独特の感覚をもう一度味わいたくなって
また見返したくなるのかもしれません。
あと、北海道の自然のおかげもあるのかもしれませんが、映像はとても
きれいです。
ただ、各シーンがちょっと唐突に切れる感じがあるかなぁ。
それがまた独特の雰囲気を生み出しているのかもしれませんけど。
仲里依紗さんが出ているから、というわけではありませんが、「時をかける少女」の
アニメ版や実写版が気になってる方にオススメかな?
133月
少し前から気になっていた映画「HACHI 約束の犬」をようやく昨日、
観てみました。
タイトルの通り、日本の「忠犬ハチ公」を基にした映画です。
自ずとストーリーも丸わかりなのですが、それでも犬の飼い主さんは
とにかく泣いちゃいます。
秋田犬のハチの演技が素晴らしいおかげもあるんでしょうね。
子犬時代と成犬の二役かなぁと思っていたら、三頭の秋田犬で性格ごとに
演じ分けてあるんだそうです。
それにしても、犬っていうのはなぜあんなに飼い主に忠実な生き物
なんでしょうね。
映画の中で「飼い主がハチを選んだんではなく、ハチが飼い主を選んだんだ」
というようなセリフがありますが、そう考えると、自分で選んだ飼い主さん
との人生(犬生)を全うしたいという思いなのかも。
あと、これは映画を見終わってから感じたのですが、ワンコへの最大の
感謝のかたちはなによりも、そのワンちゃんよりも長生きして、
ワンちゃんの最期を見送ってあげることなのかもしれないなぁと。
そうしないと、あんなに一途に待たれちゃったら、死んでも
死にきれませんからね。(^^;
そんなことを考えながら、ジョブを思い浮かべつつ見た映画でありました。
123月
昨日は映画「女の子ものがたり」をDVDで観ました。
西原理恵子さん原作ということで、おそらく彼女自身の原体験が
かなり入っていると思われますが、深津絵里さん演じる漫画家さんが
主人公の映画です。
イマイチさえない作品ばかりをだらだらと描いている彼女の青春時代が
フラッシュバックしながら、ストーリーは進んでいきます。
というよりも、ほとんどのシーンが故郷の愛媛(西原さんは高知だけど)で、
主人公は小学校時代、高校時代、そして現在と三役ですから、
高校時代を演じる大後寿々花さんのほうが登場シーンは多いです。
みさちゃんときいちゃんとともに過ごす故郷は決して良い思い出とは
呼べない出来事にあふれているのですが、それでもやっぱりその時代と
友だちと故郷というのは、何にも代えがたいものなのだなぁと思わせて
もらいました。
もうちょっと原作にとらわれなくても良いのかなぁという気もしましたが、
良い意味でも悪い意味でも、邦画らしい時間の流れで、とっつきにくさも
あるものの、じわりと染みるものがある映画だと思います。
今度は「パーマネント野ばら」が菅野美穂さん主演で映画化される
そうですから、そちらも楽しみです。
073月
昨日の夜は映画「サマーウォーズ」を見ました。
映画「時をかける少女」は奥華子さんが主題歌を担当されていたので、
その影響もあって見たのですが、映画のほうも素晴らしくて、細田監督の
作品にも興味を持つようになったんですよね。
今回はWeb上の仮想空間「OZ」と長野県上田市を舞台に進む物語です。
仮想空間などの状況説明がかなりややこしいですから、最初の10分くらいは
どうしても説明的になりがちではありましたが、シチュエーションが
理解できてくると、その世界観にしっかり引き込まれます。
細かいところを突っ込むと、設定上の矛盾とか飛躍しすぎなところも
多々あるのですが、それ以上の勢いというか、良い意味でのハチャメチャさが
夏を感じさせる爽快な作品に仕上がっています。
「時かけ」の時はやっぱり前作のイメージもありますし、ある程度
トラディショナルな雰囲気を残していましたが、今作は「これでもか!」と
楽しさを全面に出していて、とにかく気持ちが良かったです。
先日は日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞も受賞された
ようですし、今後の作品にも期待したいですね。