一度冷めたかに思えたCITIZEN熱ですが、まだ完全に冷めきれていなかったようで、今度は「COSMOTRON X8」をゲットしました。
この時計、ちょっと普通のものとは違いまして、電磁テンプ式というものです。
機械式からクォーツに至る頃に音叉式などとともに登場した、一種の「変わり種」ですね。
ちなみに特許自体はたしかハミルトンが持っていたはずです。
ムーブメントを早速見てみますと、見事にバッテリーと機械式のテンプが共存しています。
状態はそんなに良いとはいえず、全般に遅れ気味なため、緩急針だけで調整できなかったのか、ヒゲ持ちも動かされていて片振りがかなり大きい状態でした。
なるべく緩急針で調整するようにしてみましたが、それでも姿勢差は結構ありますね。
調子が良いと±10秒以内くらいの日差ですが、突然1分近く遅れたりすることがあって、なにか他の部分に原因があるのかもしれません。
製造番号からして1971年製ですし、これだけ古い時計なら多少のズレは仕方ないでしょう。
ちなみに電池にはSR43SWが使われていて、わりと廉価に入手しやすいのは良いですが、電池寿命は1年ほどだそうです。
使わない時はリューズを引いておけば電源供給が切れるので、節電にはなるかも。
また、テンプ自体は21600振動のようですが、片振りがあるのと電磁駆動の作動音も交じるのか、簡易なタイムグラファーではうまく日差を拾えないことが多かったです。
シチズンもさすがにこれでかなりのネタが揃ったことになって一段落かと。
あえて言えば、さきほども挙げた音叉式の「TUNING FORK HISONIC」がターゲットとなりますが、こっちはさらに出物が少ないですからねぇ。
こちらは特許元のブローバを狙ってみるのも良いかなと思ってるところです。
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